外資系転職の英語面接になぜ落ちる?理由は対策不足です!

せっかくレジュメは通ったのに外資系転職の英語面接でなぜ落ちるのか。その原因はまぎれもなく対策準備が不足しているからです。

 

英語面接は外資系や海外での転職では避けて通れません。そして面接対策を入念にすることがとても重要です。準備不足だと面接での質問に堂々と答えられず緊張して落ちてしまいます。

カエデもたくさん英語で面接を受けてきましたが、たくさん失敗して面接落ちしました。今ではその理由がわかります。

 

外資系や海外では結構グイグイ質問してきますが、それに対して十分対策していなかったのが原因です

では、英語面接ではどんな対策が’必要なのでしょうか

 

カエデとは ☞ >> 大人になってから英語とフランス語を習得したマルチリンガル。IBM、キャノンなど有名外資系及びグローバルカンパニーにて勤務。カナダ在住。

 

この記事のおすすめ読者

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【外資系英語面接】どのように進むのか

英語面接の進み方

中~大規模の企業の場合、採用が決まるまで面接は最低3回はあります。念を入れる会社や、マネージャークラスの採用には5回も面接のある会社もあります。

英語面接の一般的なステップとは

 

英語面接の一般的なステップは以下のようなものです。

①まずは人事による電話やオンラインでのスクリーニング面接。

②次に直属上司による2次面接。

③最後は役員面接。

 

日本国内の外資系だと、まず日本人の人事担当者が日本語で面接する場合が多いでしょう。

 

また、2次面接に行く前に能力テストのある会社もあります。

面接のスタイルはほんとうに会社によってさまざまです。

最低3回の面接を、失敗せずにクリアしていかなければなりません。

カエデ
採用が決まるまでは面接の連続です。

 

能力テストがあるところも

 

会社によっては書類選考で選んだ人に、まずは能力テストを課するところもあります。

その内容はさまざまで、業務に関係する内容、または、適性テストかもしれません。

日本国内の外資系だと、英語面接で英語力を測ることになるでしょう。

 

カエデはカナダで何社も面接に行きましたが、1度だけ能力テストを受けたました。内容は中学レベルの数学の文章問題も入った職業適性テストのようなものでした。

業務に必要な英語力に関係しない内容で且つ問題数も多く、秒単位で速く読んで速く回答するテストだったので、英語以外の言語でも受けさせてくれました。(多言語社会のカナダだったからかもしれません。)カエデはもちろん日本語を選びました。

 

【外資系英語面接】対策に必要なことは?

 

企業があなたを面接に呼んで知りたいことは以下の3つです。採用担当者が問うだろう想定の質問の回答に、企業が知りたいことをきちんと入れるようにしましょう。

 

① あなたがこの仕事をできるのか。

② あなたがこの仕事をやりたいと望んでいるのか。

③ あなたがこの会社にフィットするのか。

カエデ
面接官が知りたいのはこの3つ。

 

企業が知りたい上記3つの内容を短い面接時間内に面接官に印象付けるために準備が最重要です。

どのように準備したらよいのかお教えしましょう。

 

自分の経歴の棚卸し

レジュメで自分の経歴やスキル、強みを書きます。同時に、面接で想定される質問に対する回答の中に、それら自分の経歴やスキルを上手に埋め込んで、面接担当者に能力や強みをアピールできるように準備しましょう。

まず、仕事上の困難や、上司、同僚、顧客を含む人間関係での困難をできるだけ思い出しましょう。そして、自分はそれに対してどのように対処し問題を解決したか全部思い出して、自分の経歴の棚卸しをしましょう。

 

英文レジュメの書き方ならこちら新しいこの方法!カエデのこちらの記事をどうぞ。

☞ >> 英文履歴書の書き方Objectiveはもう古い!?有益サイト情報あり

 

S.T.A.R.で答えられるように

特に過去の経験や実績を尋ねられた場合は、STARメソッドを使って回答できるようにしましょう。STARは以下の頭文字を取っています。

 

・Situation(状況): その時の状況を説明します。例えば、「大きなプロジェクトがあった」、または「難しい同僚に誤解されてしまい仕事がスムーズにいかなくなった」など、質問の内容に沿った過去の経験を話題にします。

・Task(タスク): その状況の中での自分の責任を説明します。「タイトな期日のプロジェクトリーダーを任された」、または、「部品の調達の責任者だったが納期が遅れていた」等です。

・Action(行動): その難しいタスクをどのようにやり遂げたかの行動を説明しましょう。この場合、チーム全体をさす「we」ではなく、あなたが何をしたか「I」で答えましょう。

・Result(結果): 最後に、その行動を取ったことでどのような結果になったかを示します。「あなたが何をやり遂げて、そこから何を学んだか」にしっかり焦点を当てます。結果は具体的に定性的(Qualitatively)と定量的(Quantatively)に説明できるようにしましょう。定性的とは、例えば、「私はこの経験からチームワークの作り方を学んだ」となり、定量的とは「私はこの方法で売り上げを20%上げることに成功した」となります。

 

これらSTARメソッドを使って、あなたの問題解決能力、分析力、チームワークやコミュニケーションスキルを具体的に説明できるようにします

プロジェクトの結果が失敗であっても、あなたの忍耐力やそこから学んだことを提示して、とにかくポジティブな印象を与えるように心がけましょう。

 

STARメソッドについては、カエデもよく利用している米系転職サイトthe museの記事も参考にしてみてください。

How to Use the STAR Interview Response Method

カエデ
STARメソッドで答えられるようにね。

 

企業の下調べ

企業についての下調べは必須です。これをしていない応募者が結構多く失敗に繋がります。

企業ホームページや経済新聞のオンライン版などでその企業の理念、取り扱い商品、業績、動向などを下調べしておきます。

 

大事なことは、志望している企業に対して、「会社をより良くするための自分なりの提案を準備」することです。企業への提案など大それたことのように聞こえますが、これは結構質問されます。

企業内の詳しいことはわからなくても、その産業や業種で今何が問題となっているか、産業や経済新聞を読めばわかりますね。ビジネス系のニュースには絶えず目を通しておきましょう。

また、会社について逆に質問がないか聞かれるので、必ず準備しておきましょう

 

丸暗記しない

英語だからと回答を丸暗記しないことです。私も経験がありますが、丸暗記だと1箇所忘れると次が出て来なかったり、頭の中が真っ白になったりします。

丸暗記は失敗します。自分の言葉でスラスラと出てくるまで練習しましょう。

 

カエデ
丸暗記に頼ると緊張で頭の中が真っ白に。

 

Zoom面接で気をつけること

コロナの影響で、今後もZoom面接は活用されていくでしょう。Zoomでの場合、対面とは違う対策が必要です。

家での面談であれば家族には静かにしてもらえるようにお願いしましょう。服装や身だしなみを整えるのはもちろん、カメラに映る自分の顔に光が当たっているか、バックグラウンド、音量や音質など、あらかじめテストしておきます。

ヘッドセットがないと周りの雑音が入り、英語が聞き取りにくくなることを想定して、投資と思ってヘッドセットは準備しましょう。

見えないところにも気を配り、背筋をしっかり伸ばしましょう。

 

Reference(身元照会人)を準備しておく

海外や外資系企業では人を採用する際、最後のステップとして、Reference(身元照会人)に連絡を取り、応募者の言っていた内容が合っているかの確認を取る場合が多いです。

確認する内容は、身元照会人と応募者の関係、応募者の当時の役職や仕事内容、会社には遅刻していなかったか、仕事に対する姿勢などです。

 

ほぼ採用が決まった頃に、身元照会人の名前、会社名と役職、連絡先電話番号を聞かれます。たいていの場合2人ほどの元上司を準備しますが、元同僚でも良い場合があります。

転職活動を始めたら、あらかじめReferenceをお願いしておき、連絡がいきそうになったら、再度、電話がかかってくることを知らせておきましょう。当時の仕事内容を説明して思い出しておいてもらったり、特に強調しておいてもらいたい事柄を伝えておきましょう

まれに、あらかじめ用意したReferenceではなく、採用企業が抜き打ちでレジュメにある以前勤めた会社に連絡する場合があります。その場合でも、応募者に不利になるようなことは言わないのが一般的なルールになっています。

 

カエデ
Referenceの人には当時の事を思い出しておいてもらいましょう。

 

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【外資系英語面接】質問の種類

英語面接の質問

さて、ここから本面接です。人事による電話面接、採用担当者による個人またはグループ面接があります。

新卒でないかぎりは個人面接が主になります。今では会社に出向くのではなくZoomでの面接も主流になっています。

面接には人事担当者や上司だけでなく、同僚となる人も入る場合もあり、個人面接の場合、面接官は1人~3人くらいの場合が多いでしょう。

 

英語面接は前準備を怠ると失敗します。上で述べたように自分の履歴や職歴の棚卸しをして、想定する質問すべてに答えられるように練習しておくことです。

たいへんですが、せっかく面接に呼んでもらうのですから、最大限に準備しましょう。

 

カエデ
質問を想定して練習しましょう。

 

外資系の面接での質問のパターンは大きく4つあります。どの質問がどのレベルの面接で聞かれるかはわからないので、すべてに回答を準備しておいたほうがよいでしょう。

1. Common Questions (一般的な質問)

2. Behavioral Questions(行動質問)

3. Situational/Hypothetical Questions (状況または仮説質問)

4.応募者からの質問

急ぎの場合は☞ 「質問内容の種類」へジャンプ

それぞれどんな質問か見ていきましょう。(*技術系やスペシャリストの人は専門分野の内容が多くなるでしょう。)

 

1.スクリーニングでのCommon Questions (一般的な質問)

レジュメの書類審査が通ると、まずは人事担当者から電話でスクリーニングあります。長さは30分以内で、一般的な質問をします。

このスクリーニングで、企業が欲する人材と応募者の持っているスキルや人格に大きな食い違いがないかを確かめます。希望給与もここで聞かれることがあるので考えておきましょう。

 

一般的な質問でも、スクリーニング以降、どの段階の面接で聞かれるかわからないのでいつも準備しておきましょう。

① Tell me about yourself.(あなたのことを教えてください。)これは定番中の定番ですね。

② Can you go through your resume? (あなたの経歴をざっと説明してもらえますか?)

③ Why did you leave your last job?(なぜ前職を辞めたのですか?)Why are you looking for a job? (なぜ転職したいのですか?)

答える時はネガティブに聞こえないように気をつけましょう。

④ What are your salary expectations? (希望の給与額はいくらですか?)

外資系では給与はネゴシエーションで決まる場合も多いです。応募する職種の平均給与や自分の能力に見合った金額を事前に調査して考えておきましょう。幅をもたせたり、高めの額を言っても「This amount is negotiable. (この金額は交渉の余地があります。)」と言うこともできます。

仕事内容が十分に説明される前に聞かれた場合、「We can discuss about my salary expectations when I know the job descriptions more in detail.(給与についてはもう少し業務内容を聞いてからお話したいと思います。)」と言うこともできます。

 

2. Behavioral Questions(行動質問)

人事のスクリーニングが通ると、次は直属上司、そして管理職も交えた面接と、緊張が続きます。この段階での質問はもっと切り込んだ内容になるでしょう。

Behavioral Questions とは、過去の経験についての質問です。「どのような困難があり、どのように対処して、その結果はどうだったか」を、前述のSTARメソッドを使って答えます

急ぎの場合は☞「S.T.A.R.で答えられるように」へジャンプ

 

Behavioral Questionsには以下のようなものがあります。

① Tell me about a time you had to complete a task within a tight deadline. Describe the situation, and explain how you handled it.(期限の短いタスクを完了しなければいけなかった時について教えてください。どのような状況で、どのように対処しましたか?)

② Tell me about a time you showed initiative on the job.(あなたがイニシアティブをとった時のことを話してください。)

こちらのthe muse 転職サイトにも英語でのBehavioral Questionの例があります。

☞ 30 Behavioral Interview Questions You Should Be Ready to Answer

 

3. Situational/Hypothetical Questions (状況または仮説質問)

ある状況を想定した質問です。「~の場合、あなたはどうしますか?」というものが多いでしょう。どうしてそのように考えるか、理由も説明するようにしましょう

例としては、以下のようなものがあります。

① How would you react if you had to complete a task that made you dissatisfied with your job? How would you address this with management?(結果が満足のいかないタスクを終わらせないといけなくなった時どうしますか?その状況を上司にどのように説明しますか?)

② What if you had to work with a difficult coworker on a task? (難しい同僚とあるタスクを一緒にすることになったらどうしますか?)

 

こちらのIndeed 転職サイトにも英語でのSituational Question の例があります。

☞ 15 Hypothetical Interview Questions and Tips on How to Answer Them

 

4.応募者からの質問

たいていの場合、面接の最後のほうで、会社や仕事について質問がないか聞かれます。この時に仕事に関連した的を得た質問をすることで、印象を良くすることができます

例えば、このような質問ができます。

① Please describe what type of person who succeeds in your organization.  (貴社で実力を発揮できるタイプの人物を教えてください。)

② What are the top priorities of this role? (この職務で優先順位の高いものは何ですか?)

 

こちらの有名な Glassdoor 転職サイトにも英語でのQuesion to the Interviewer の例があります。

☞ 8 Questions To Ask An Interviewer

 

 

カエデ
以上のように、英語面接の質問パターンはだいたいこの4種類に当てはまるでしょう。

<英語面接には定番の質問があります。47の定番質問を網羅したものはカエデのこちらの記事から☟>

英語面接47の定番質問

英語が話せない、でも外資系や海外で転職したい?大丈夫!英語面接には定番質問があります。厳選した47の質問と回答例を紹介します。 カナダ職歴20年のカエデは何度も英語面接に行きました。そこには毎回聞かれる質問がありました。 英語面[…]

英語面接47の定番質問

 

【外資系英語面接】反省とフォローアップ

面接直後の反省とフォローアップも大事なステップです。面接がうまく行かなかった場合でも、その失敗を次の面接に活かしましょう

 

面接後の反省点

忘れる前にやっておき、次回の面接につなげましょう。

 

① 面接官は何に重点を置いていたのだろうか。

② もし同じ質問が他でされたら、どのように答えるべきか。

③ 自分の話のどこに興味を持たれただろうか。

④ どのような新しい情報を面接で得ることができただろうか。

 

サンキューノートを送る

面接官の名刺や連絡先をもらっているはずなので、面接後すぐに送りましょう

 

① 面接後24時間以内にメールで送る。

② 面接官全員に送る。

③ レジュメと同じヘッダーのレターを添付する。

カエデ
フォローアップも忘れずに!

練習ツール

どのような質問をされても落ち着いて答えられるように、英語面接の練習はたくさんやっておきましょう。

 

あのGoogleが開発したAI相手に音声で面接練習ができる「Google Interview Warmup」という無料ウエブツールがあります。

サイトにアクセスするだけなのでアプリをダウンロードする必要がありません。

「データアナリスト」や「ITサポート」、または「一般」などの職種を選ぶと、AIが5つの質問をするので、マイクに向かって声に出して英語面接の練習ができます。

自分の回答はテキストに変換され、AIがフィードバックしてくれます。同じ言葉を使いすぎている箇所や使うべきキーワードなどを教えてくれるスグレモノ!

 

まとめ

 

どの面接もそうですが、特に英語面接の面接官はグイグイと質問してくるので前準備は必須です。

準備が足りないと不安で緊張し失敗してしまいます。

しかし、経歴や自分の強みの棚卸をして、定番の質問さえ準備しておけば、どんな質問にも対応できます。

しっかり練習して臨みましょうね。

 

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<外資系転職なら今はLinkedInは必須です!カエデのこちらの記事を参考にしてね!☟>

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