最新英文履歴書の書き方を教えます!今はObjectiveは使わない!?有益なサイト情報も盛りだくさん!
英文履歴書、または英文レジュメの書き方は時代とともに変わります。
特に転職を考えていなくても、今はいつヘッドハントされるかわからないので、履歴書は常にアップデートして、プロフィールをLinkedinにポストしておくのがビジネスパーソンの一般常識です。
日本で有名外資系、カナダで大手企業での職歴20年のカエデは、キャリアカウンセラーの助けを借りて何度も英文レジュメをアップデートしてきました。
英文履歴書の書き方も、構成や言葉使い、フォントまで、昔とは変わりました。以前はよく使われたObjectiveは今も使われているのでしょうか?
今はどんなスタイルの英文履歴書が使われているのか最新情報をお伝えします!
外資系企業への転職や海外での就活に役立ててみてください。
カエデとは ☞ >> 大人になってから英語とフランス語を習得したマルチリンガル。IBM、キャノンなど有名外資系及びグローバルカンパニーにて勤務。カナダ在住。
この記事のおすすめ読者
1.外資系に転職したい人。
2.海外で転職活動中の人。
3.最新の英文履歴書情報を知りたい人。
4.英語で仕事をしたい人。
英文履歴書サービス
英語実務プロのカエデが、英文履歴書・カバーレター・LinkedIn英文プロフィールを依頼者の強みを見つけて作成します!カナダ1位大学卒業ネイティブのプルーフリードも無料で提供。ご依頼主からも好評です。
☞ >> 英文履歴書・LinkedInプロフィール作成お見積りへ
「ココナラ」にも出品中。すべて★5の評価を戴いています。
【英文履歴書の書き方Objectiveはもう古い!?】自分の強みを際立たせる
英文履歴書は職歴や学歴の羅列ではありません。近年は日本でも市販の履歴書に加えて、自由形式の職務経歴書を添付することが一般的になりましたね。
英文レジュメも、自分を売り込むためのテクニックを1~2ページの履歴書に凝縮しますす。
英文履歴書のサンプルに飛ぶにはこちらをどうぞ。
たった6秒の勝負
企業は自社の人事部、または外部の採用専門のサービスを使い膨大なレジュメの選別を行います。忙しいリクルーター(採用担当者)やヘッドハンターが1つのレジュメに目を通す時間はたったの6秒です。(Linkedinサイト)
多くのライバルたちがひしめく中、たった6秒で採用担当者に自分の履歴書に目を留めてもらうためには、効果的に自分の強みをアピールする必要があります。
強みと経験をアピール
自分の専門は何で、特にどの分野を得意とするのか。どこで、何年仕事をして、その時にはどんな困難に直面し、どのようなアプローチを採用し、どのように実績を上げたのか。自分が採用企業にどのようなスキルを持って貢献できるのか、などを履歴書でアピールするのです。
特に大事なことは、実績を具体的に明記することです。また、なるべく金額やパーセンテージなどの数値を入れましょう。
【英文履歴書の書き方】ATS対策とは
採用企業は1つのポジションにつき数百または千単位の履歴書を受け取ることがあります。その1つ1つに担当者が目を通すことはありません。
Applicant Tracking Systemで選別される
まずは、採用管理システム、またはATS(Applicant Tracking System)と呼ばれるプログラムを使ってレジュメをふるいにかけてスキャンするのです。
海外では大企業の90%がATSを使い、75%のレジュメをふるい落としていると言われています。(zipjobサイト)
キーワードをしっかり入れる
そのATSによるスキャニングでふるい落とされないよう、採用企業が求人広告に使ったキーワードや専門分野のキーワードをしっかり英文履歴書に入れます。
ただし、求人広告内のキーワードは全部をコピーするのではなく、自分の言葉に替えましょう。
例として、Office Manger(総務部マネージャー)ポジションへの応募なら以下のような言葉がキーワードになります。
- Office Management (オフィス管理)
- Accounts Payable(買掛)
- QuickBooks Software(クイックブックス)
- Office Administration(事務業務)
- Vendor Management(購買管理)
- Bookkeeping(経理)
- Invoicing(請求業務)
- Human Resources Experience(人事経験)
- Account Receivables(売掛)
- Calendaring(スケジュール管理)
採用企業がどんな人材を欲しているのか、重要なキーワードを見落とさないでレジュメに入れましょう。
レジュメチェッカーサイト
下記のサイトに英文履歴書をアップロードすると、重要なキーワードが漏れていないかチェックしてくれますよ~。トライしてね。
【英文履歴書の書き方】パワーワードと避けるべき言葉
また、採用担当者が好むパワーワードと、使い古された避けるべき言葉があります。
パワーワードを積極的に使おう
今風のレジュメで好んで使われる動詞には以下のようなものがあります。
レジュメの同一ページで同じ動詞を繰り返さないように、多数の動詞を使えるようにしましょう。
また、口語ではよく使う「get 」や「do」はレジュメでは使いません。
*パワーワード一部
- Achieved(到達した)
- Chaired(主催した)
- Consolidated(統合した)
- Accelerated(加速した)
- Accomplished(達成した)
- Analyzed(分析した)
- Assembled(組み立てた)
- Built(作った)
- Created(創造した)
- Constructed(構築した)
- Coordinated(調整した)
- Delivered(もたらした)
*その他、強力な動詞群(Action Verbs)はこちらを参考にどうぞ。「英文履歴書映えする185の強力なアクション動詞」
☞ 185 Powerful Action Verbs That Will Make Your Resume Awesome
*協調性やリーダーシップなどのソフトスキルを表す形容詞群の参考はこちらのサイト「英文履歴書に使う形容詞」
☞ How to Use Resume Adjectives
Objectiveはもう古い
*以前は英文履歴書に頻繁に用いられていた言葉でも、年月とともに使い古された感があります。これらは外したほうが良いようです。
使い古された感のある言葉
- Synergy (相乗効果)
- Value add(付加価値)
- hard-worker(勤勉)
- responsible for(~の責任がある)
- reference upon request (推薦人は必要に応じて提出)
*「Objective(レジュメの目的)」も現在はあまり使われません。その代わり、「Professional Summary(専門分野のサマリー)」として自分の専門分野について説明する欄を作ります。それについては「【英文履歴書の書き方】構成サンプル」を参照してください。
ただし、新卒で職歴がない人やインターン志望の人は、「Objective Statement」を使い将来への展望を書くとよいでしょう。
*また英文レジュメでは、「I」、「me」、「my」などの人称代名詞は使いません。動詞から文章を始めます。
【英文履歴書の書き方】フォーマットはこれ!
英文履歴書とは!?基本的なフォーマットや書き方は以下のようなものです。
英文履歴書の基本
*一般的に英文履歴書はChronological (年代順)フォーマットを使います。
(スキルや実績に焦点を当てたFunctionalファンクショナル・レジュメというものもあり、スキルは具体的に書き、職歴は会社名、ポジション、雇用期間だけを記載します。新卒者や転職経験の多い人やブランクのある人向けだそうですが、現在はめったに使いません。)
*日本やヨーロッパは全職歴を入れるCV(Curriculum Vitae)、北米は10~15年前までの職歴をまとめるレジュメ(Resume)が一般的です。(アジア各国についてはその国の慣習に沿うのがよいでしょう。)
*日本やヨーロッパなら主にA4、北米ならLetterサイズで作成します。
*職歴の短い人や新卒なら1枚、長い人でも最大2枚までに収めます。忙しい採用担当者はダラダラ長い履歴書は読めません。ポイントを凝縮しましょう。また、紙面も文字で埋めるようなことはしません。適当な空白を開けて読みやすくします。
*数字は文字よりアラビア数字。文法的には10以下の数字は文字で書くと習いましたが、レジュメではアラビア数字のほうが読みやすいです。(例:four ➡4)
ワードかPDF
レジュメの書式は必ず採用企業の求人広告の指示に従います。
また、企業独自のサイトにレジュメの内容をコピペする場合や、サイト経由で添付する場合があります。
添付する場合、もし書式の指定がなければ、ワードかPDFどちらが良いか迷うかもしれません。
ATSでスキャンする場合を考え、PFDよりはワードファイルの方が良いでしょう。間違ってもJPEG等の画像ファイルでは送らないようにしましょう。
デザイン
*レジュメテンプレートのサイトを見ると、色々なデザインやフォーマットのレジュメが並んでいます。デザインにこだわりたいとも思ってしまいますが、デザイン関連の業界でない限り、リクルーターにとっては、奇抜なデザインよりも中身が大事です。
上記でも書いたように、リクルーターはあなたのレジュメをたった6秒で判断します。
*シンプルな1コラム形式をおススメします。
1コラムで上から下に読み下ろすタイプの方が、2コラムで目をあちらこちらに動かすより楽に読めます。
また、ATSでスキャンする場合も考え、2コラムだとスキャンが飛ばしたり等支障が出るかもしれません。。
お店などに手渡しするレジュメはデザインに少し力を入れて目につきやすいように、オンラインの場合はシンプルが良いでしょう。
色使い
これも、テンプレートのサイトを見ると、色使いも綺麗なレジュメに目がいってしまい、リクルーターへのアピールになるように感じます。
しかし、担当者が読みやすい紙面を考えるなら、何色も使うことは避けましょう。色数はなるべく抑えて、白黒に加えるならあと1色だけにしましょう。
また、白黒プリンターで印刷した時に、良いと思った色文字が薄くなってしまう可能性があります。文字は黒、または白黒印刷でも薄くならない色にしましょう。
フォント
フォントはArialまたはCalibriを使います。Times New Romanは日本では今でも人気があります。フォントは多種使わず2種類までにします。
フォントサイズは10pt ~11ptが良いでしょう。
テキストは左寄せで、両端ぞろえは単語の間隔が空いてしまうので使いません。
【英文履歴書の書き方】構成サンプル
忙しいリクルーターはびっしり文字だらけの長いレジュメは読んでくれないことを前提に、コンパクトでいて且つインパクトのあるレジュメを目指しましょう。
今風の英文履歴書サンプルをお見せします。(クリックで拡大できますよ。)
Header
ヘッダーとはレジュメの一番上の部分で、名前や連絡先を明記する部分です。
外資系や海外のレジュメやCVには顔写真は載せません。性別、生年月日も不要です。
日本の外資系に提出するには住所が必要です。海外では個人情報になるので、住所は入れても市くらいまでです。リクルーターは志願者がどこに住んでいるか気にします。遠くても通うつもりや、リモートのみ希望なら市の名前も入れなくて良いでしょう。
マチュア世代のメールアドレス「hotmail」や「 AOL」を時代遅れと感じるリクルーターがいたり、除外してしまうATSもあります。「gmail」アカウントが無難でしょう。
「Phone」 や「Name」などの項目名はスペースの無駄なので不要です。電話番号は自分に直接かかるスマホの番号にします。
外資系や海外の場合、Linkedinは必ず登録しましょう。
最先端の転職ネットワーキングツールLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールの書き方はカエデのこちらの記事へ
Professional Summary(重要)
ヘッダーの下に、自分のプロフェッショナルの要約を書きます。
「Profile 」、「Summary 」または「Profile Statement」とも呼びます。
以前は「Objective」で、こんな仕事に就きたいと書いていた欄ですが、今では、数行で自分の専門性や得意分野を強調して書きます。この欄は6秒で担当者の目に留まるための重要な箇所になります。
▲ 大事なことは、あなたの専門性や経験が次の職場にTransferable(移転可能)であることです。必ず求人の内容に合わせた要約にしましょう。
テンプレートのサンプルのProfessional Summaryを、パワーワードは赤、専門分野に関するキーワードは斜字でわかりやすくしました。
Core Competencies
[Areas of Expertise」、「Skills」や「 Highlights of Qualification」とも呼びますが、特にハードスキルのみを強調するのでなければ、ソフトスキルも入れた「Core Competencies」または[Areas of Expertise」とするほうが良いでしょう。ハードスキルとソフトスキルの両方を書きます。応募先の仕事にTranserable(転移可能)なスキルであることが大事です。
ハードスキルとは職務に直結する技能のことで、使えるソフトウェアの名前(バージョン)や専門分野、外国語などです。例えば「Product Planning(商品開発)」等を書きます。
ソフトスキルとは、個人の資質に関する能力で、コミュニケーション能力やリーダーシップ力などを指します。
どのようなスキルを表現する言葉があるか、こちらを参考にしてみてください。「Indeed:ハードとソフトスキル」
☞ Indeed: Hard Skills vs. Soft Skills
Professional Experience
Professional Experiencetとは職歴のことです。希望職種に沿う自分の職歴と成果の部分を厚く書いてアピールします。
「Work History」、「Career Experience」や「Work Experience」ともいいます。カエデのキャリアカウンセラーは「Professional Experience」が良いと言っていました。
基本
日本や主にヨーロッパのCVは全職歴を書きます。(在住国の慣習に沿ってください)。年代の新しい物から書き、直近10~15年の職務内容、および希望職種にあった職歴を成果も入れて厚く書きます。15年以前の職歴は、会社名、在籍期間、ジョブタイトルと簡単な職務内容や実績だけでよいでしょう。面接担当者は古い職歴より近年の仕事内容やアチーブメントに興味があります。
北米向けは、最大10年から15年前までの職歴とアチーブメントだけを書くレジュメスタイルです。また、希望する職種やポジションに直接関係のない職歴は書きません。しかし、そのために空白の年数が長くなるなら、会社名や自分のタイトルとどんな仕事をしたかを簡単に書きます。
在職年は月まで書きます。March 2021、03/2021などです。職歴にブランクがある人は年までにしてなるべくブランクを目立たなくさせます。たとえばブランクが2020年2月から2021年11月のほぼ2年でも、その前後の職歴が~2020年、2021年~と書けます。
在職中の場合、動詞は~ingまたは現在形、過去の実績の場合は過去形を使います。
在職中:Managing a team of 5 members.
過去の実績:Managed a team of 5 members.
Responsibility StatementとBullet Points(P.A.R.)
職歴として、会社名とタイトルの下に①Responsibility Statementと②Bullet Points(箇条書き)を書くのが基本形です。(注:Resuponsibility SatementやBullet Pointsというタイトルは不要です。)
ABC STORE, TOKYO 2017 – Present
Office Manager
①Responsibility Statementでは、前(現)職での責任や仕事、実績についてのサマリーを2~3行にまとめます。採用企業の求める能力とマッチする部分に焦点を当てて書きます。
Coordinating all office functions and supervising a team of four administrative professionals. Enhanced productivity of staff and streamlined process to reduce running expenses.
②Bullet Pointsは「Achievement Statement」とも言います。
(ここは重要☞)求職者が最も力を入れるべき欄です。実際にどんな実績を残したか、必ず箇条書きにします。①②等ではなくBullet Points(●印など)を使います。
*箇条書きは5個以上。各2~3行程度。
各箇条書きには【P.A.R.】P(Problem:問題)、A(Action:行動)、R(Result:結果)を必ず入れる。在職中にどんな困難があり、どのような行動を起こしてどのような結果を残したかをアピールします。できるだけ数字やパーセンテージで表せると良いですが、数字が定かでなければ「improved the workflow」や「 significantly reduced costs」などで良いでしょう。とにかく実績を書きます。
Active Verbから始めます。「I」などの主語は使いません。
- Developed efficiency-enhancing workflow/process improvements that made it possible to accommodate increasing responsibilities necessitated by staff reductions.
- Decreased expenditures 15% by implementing inventory controls and standardizing ordering procedures.
- Saved 20,000 yens/month in fees and improved the response-rates of direct marketing campaigns by bringing formerly outsourced mass-mailing function in-house.
Education & Development
最終学歴(卒業年)と取得したディプロマや証明書(取得年)を明記します。北米は最終学歴が10年以上前だと卒業年を書く必要はありませんが、年齢を隠していると思われたくなければ書くとよいでしょう。
学業以外で受けたトレーニングや合格した試験も、応募する仕事に関連するものは書きます。ボランティアも関連性があれば入れます。
海外や外資系企業では、採用に当たって、大学の名前よりも最終学歴(分野)と職歴やスキルに重きを置かれます。
【英文履歴書の書き方】作成時の注意点
*必ず英語ネイティブスピーカーに添削してもらいましょう。
スペルミスのあるレジュメはそれ以上読んでもらえません。ネイティブの英語力も色々なので、職業経験のある高等教育を受けている人に頼んでくださいね。
*実績は強調しても嘘は書かない。盛ってもいいけど嘘はいけません。
*ネガティブなトーンは避ける。「ノルマが辛かった。」というような表現は止めましょう。あくまでもポジティブにね!
【英文履歴書の書き方】まとめ
「現代風英文履歴書の書き方」の基礎は分かっていただけたでしょうか。
英文履歴書を書くにあたり重要なポイントをもう一度。
- 求人内容に合わせたキーワード。
- 現代風のパワーワードやアクション動詞。
- Objectiveの代わりにProfessional Summary。
- フォーマットはワードまたはpdfがベスト。
- デザイン職以外はデザインや色使いはシンプルで読みやすく。
- スキルはTransferableを重視。ソフトスキルも重要。
- 経験はP.A.R.が基本。具体的な数字を忘れずに。
- 高学歴ネイティブスピーカーの添削必須。
Good luck on your job hunting!
英文履歴書サービス
英語実務プロのカエデが、英文履歴書・カバーレター・LinkedIn英文プロフィールを依頼者の強みを見つけて作成します!カナダ1位大学卒業ネイティブのプルーフリードも無料で提供。ご依頼主からも好評です。
☞ >> 英文履歴書・LinkedInプロフィール作成お見積りへ
英文履歴書(レジュメ)・LinkedIn(リンクトイン)プロフィール 作成・添削します! すべてネイティブのプルーフリード付き カエデ・ワーマン 【提供できるスキル】 国内外資系、海外就職、ワーホリ、留[…]
「ココナラ」にも出品中。すべて★5の評価を戴いています。☞ココナラでのカエデの評価を見る
<英語面接にはこの基本の47の質問を準備すれば大丈夫!☟>
英語が話せない、でも外資系や海外で転職したい?大丈夫!英語面接には定番質問があります。厳選した47の質問と回答例を紹介します。 カナダ職歴20年のカエデは何度も英語面接に行きました。そこには毎回聞かれる質問がありました。 英語面[…]