英語が話せない、でも外資系や海外で転職したい?大丈夫!英語面接には定番質問があります。厳選した47の質問と回答例を紹介します。
カナダ職歴20年のカエデは何度も英語面接に行きました。そこには毎回聞かれる質問がありました。
英語面接には定番の質問があります。英語が話せない、自信がないと思う面接初心者でも最低これだけは準備していきましょう。
(*注:定番質問の他に、ご自分の希望職種に関する知識を問われる質問にも準備しておきましょう。)
北米の転職サイトthe museの記事「最も一般的な質問への答え方ガイド」を参考に定番の47の質問を一緒に見ていきましょう。
参考: ☞ Your Ultimate Guide to Answering the Most Common Interview Questions
カエデとは ☞ >> 大人になってから英語とフランス語を習得したマルチリンガル。IBM、キャノンなど有名外資系及びグローバルカンパニーにて勤務。カナダ在住。
この記事のおすすめ読者
1.外資系への転職したい人。
2.海外で転職活動中の人。
3.最新の英語面接情報を知りたい人。
4.英語で仕事をしたい人。
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- 1 【話せない人の外資系英語面接】その1:面接の基本
- 2 【話せない人の外資系英語面接】その2:定番中の定番
- 3 【話せない人の外資系英語面接】その3:職務経験について
- 4 【話せない人の外資系英語面接】その4:目指すゴールについて
- 4.1 21. 新しい仕事に何を求めますか。
- 4.2 22. どのような職場環境が好きですか?
- 4.3 23. あなたのマネージメントスタイルは何ですか?
- 4.4 24. 上司や同僚はあなたをどのように表現しますか?
- 4.5 25. プレッシャーやストレスの強い状況にどう対処しますか?
- 4.6 26. 仕事以外では何をするのが好きですか?
- 4.7 27. 子どもを作る予定はありますか?
- 4.8 28. どのように仕事の優先順位を付けますか?
- 4.9 29. 何にパッションを感じますか?
- 4.10 30. あなたをやる気にさせるのは何ですか?
- 4.11 31. 苦手なものは何ですか?
- 4.12 32. どのような上司がいいですか?
- 4.13 33. 5年後どうなっていたいですか?
- 4.14 34. あなたの夢の仕事は何ですか?
- 4.15 35. 他にどの会社で面接を受けていますか?
- 4.16 36. あなたが人と違うところは何ですか?
- 4.17 37. レジュメにない事で私が何か知っておく必要はありますか?
- 5 【話せない人の外資系英語面接】その5:仕事について
- 6 【話せない人の外資系英語面接】その6:最後の質問
- 7 【話せない人の外資系英語面接】英語面接ツール
- 8 まとめ
【話せない人の外資系英語面接】その1:面接の基本
まずは英語面接の基本について説明しましょう。
まずは人事のスクリーニングから
外資系や海外では面接は最低3回はあります。
人事担当者がまずスクリーニングをして、お互いの誤解がないか確認します。そして、2次の将来の上司との面接、3次の役員面接と続きます。
企業は、以下のことを知りたがっています。
①あなたにこの仕事ができるのか。
②あなたがこの仕事にやる気があるのか。
③あなたが会社にフィットするのか。
希望年収はまず最初に考えておく
定番質問や希望年収に関する質問はスクリーニングの段階でされる場合が多いかもしれません。しかし、どの段階で、どの質問がされるかはまったくわかりません。1回目の面接の前にできるだけ準備しておきましょう。
希望年収は考えておかないと咄嗟に出ないかもしれません。多くの外資系は年収で答えます。職種の平均年収、職務内容、スキルなどを考えて決めておきましょう。
面接前のアイスブレイク
本面接です。
まずは握手からです。その時にはっきりあいさつをして大きな笑顔を作るとグッと印象が良くなります。
そしてちょっとした、うち解けた会話(アイスブレイク)を面接官が投げかけて始まるのが普通です。
「Did you find this office easily?(ここはすぐに見つかりましたか?)」等と話しかけてくるかもしれません。
子どもや家族の話は避けます。アイスブレイクでも自分のことだけ話します。
Zoom面接も一般的になりました。見えていなくても背筋を伸ばしましょう。
外資系では自信のある態度が気に入られます。カチコチの態度は返って距離を作ってしまうので、緊張せず打ち解けた雰囲気を作りましょう。
カエデは日本の有名外資で働き、その後カナダで働き始めた時には、外資系以上に上司への態度が友だちみたいで驚いたことがあります。文化の違いなんですね。
面接の種類と回答の長さ
面接で聞かれる質問の種類は3種類あります。すべてこの47の質問に含まれています。
①Common Questions (一般的な質問)
②Behavioral Questions(行動に関する質問)
③Hypothetical Questions(仮定的な質問)
基本的に回答は2分~4分以内に収めます。「今日は何分で来れましたか?」「学生時代はどこで勉強しましたか」等、簡単な質問には短くても言いっぱなしの印象を与えずに答えましょう。
込み入った内容でも4分は越えないようにします。人はそれほど長く集中して人の話を聞いていられないからです。
回答の長さについては こちら参考LinkedInサイトへ
☞ How long should your interview answers be?
「think」を使いすぎない
何か説明する時に、日本人は「こう思う」という意味で「think」を使いがちです。
「think」以外の動詞も使いましょう。
「understand」、 「realize」、「believe」、 「expect」、 「consider」、 「perceive」、 「suppose」、 「reflect」、 「contemplate」等いろいろな言葉があります。
語彙の幅を広げましょう。
英語面接で一番大事なのは前準備です。それについての詳しい説明はカエデのこちら記事へ!
☞ >> 外資系や海外転職の英語面接になぜ落ちるのか?理由は準備不足です!
【話せない人の外資系英語面接】その2:定番中の定番
面接官との相性もあるでしょうし、どの場面でもOKな満点の回答はないでしょう。ただ、回答の中に、自分の経験、やる気や協調性を盛り込むことは大事です。
まずは、英語面接定番中の定番の質問です。少なくともこれらの質問に対する回答は必ず用意して面接に臨みましょう。
1.あなたについて教えてください。
”Tell Me About Yourself.”
これは定番中の定番ですが、範囲が広すぎて答えるのが結構難しいですね。決して履歴書の最初から自分史を語るようなことはやめましょう。
どんな分野のエキスパートで何年の経験があり、何が得意なのか。現在はどの会社でどんな仕事をしているのか。仕事上の成果や醍醐味。なぜ応募したのか。この会社で何をしたいのか。
話す事はたくさんありますが、コンパクトに2~4分以内で答えましょう。
2.どこでこのポジションについて聞いたのですか?
”How Did You Hear About This Position?”
求人があることを内部の人に教えてもらってたなら必ず、しかし、さりげなくその人の名前を面接で出しましょう。
転職で最も強力な武器はコネです。北米では70%の求人はネットワークで決まります。
「Mr. ○○ always told me that your company was good, and I thought I could use my experience of △△ in your company. ( ○○さんからとても良い会社だと聞いていて、私の△△の経験を生かせると思いました。)」と、働きたいと思った動機も合わせて伝えます。
3.なぜ我が社で働きたいのですか?
”Why Do You Want to Work at This Company?”
必ず面接に臨む会社の下調べはやっておきましょう。
会社のどこがユニークで自分に合っていると思うのか。会社の成長性、社員と関わった事があるならその時の印象など、できるだけ具体的に話せるように準備します。
企業側もどの程度宿題(企業研究)をしてきたのか興味があるでしょう。
しかし、いくら考えても魅力が見いだせないのなら、その会社とは縁がないのかもしれません。
4.なぜこの仕事をしたいのですか?
”Why Do You Want This Job?”
企業はオファーする仕事に情熱を持っている人を選びたいと思っています。
まず、その仕事分野が好きな一般的な理由を述べます
「I like to talk with customers in the customer service division.(私はカスタマーサービスで客と関わる仕事が好きです。)」
そして、なぜその会社が良いのかに結び付けて理由を述べます。
「Your company provides good trainings to your employees, and I believe it enhances customer satisfaction.(貴社は社員教育が行き届いているので顧客満足度が高いと思ったからです。)」等。
5.なぜあなたを雇わないといけないのですか?
”Why Should We Hire You?”
こんなことを聞かれるとドキッとしますが、これもごく一般的な質問です。
威圧的な質問ですが、自分を売り込むことができるチャンスだと捉えましょう。
3つのことを回答に入れましょう。
① その仕事ができるスキルを持っている。
② 良い成果をもたらすことができる理由がある。
③ チームと文化にフィットできる。
能力と同等に、会社にフィットする人材であるということは重要視されます。
6. 我が社にどのように貢献できるのですか?
”What Can You Bring to the Company?”
7 あたなの長所は何ですか?
”What Are Your Greatest Strengths?”
あなたがなぜそのポジションに適材なのか、強みを印象付けることができる質問です。
定量的(quantative=数字で分析すること)ではなく、定性的(qualitative=性質に着目して分析すること)なアプローチが良いでしょう。
しかし、ただ形容詞を並べるだけでなく、そのポジションに関連付けられる性質に絞りましょう。人は一般的な話より物語的な話が記憶に残るものです。
8.あなたの短所は何ですか?
”What Do You Consider to Be Your Weaknesses?”
面接官が本当に知りたいのは、実はあなたの弱みではなく、あなたの自己認識と対処です。
ですから、「締め切りが守れない。」でもいけないし、「私は完璧です。」でもありません。
大事なのは、自分の弱点を知っていて困っているが、それを克服しようと頑張っていることです。
例えば「I’m nervous about public speaking, but I organize conferences and try to speak in front of a large group of people. (人前で話すのが苦手だが、自分主導で会議を主催して慣れようと頑張っている。)」などです。
【話せない人の外資系英語面接】その3:職務経験について
過去の経験について、業績、成功や失敗(+どのように対処したか)、職場環境でどのように行動するのか、等の質問はBehavioral Questions(行動に関する質問)と呼ばれます。
経験したことなので、準備さえしておけば、これらの質問は意外と答えやすいものです。
9.仕事上の功績について。
”What Is Your Greatest Professional Achievement?”
功績を話すことが面接では最も効果的なのは明白ですよね。日本人の美徳をもって恥ずかしがらないでください。
効果的な方法はSTARメソッドを使って話すこと。
STARメソッドとは「S:Situation (状況)、T:Task(タスク)、A:Action(行動)そしてR:Result(結果)」を指します。
参考にできるサイトはこちら
☞ The STAR Method: The Secret to Acing Your Next Job Interview
どのような仕事をしていて(状況)、どのような責任またはどんな困難があったか(タスク)。そしてどのような方法を使って(行動)、その結果はどうだったか(結果)を取り入れて回答します。
10.仕事で直面した困難や摩擦について。どう対処しましたか?
”Tell Me About a Challenge or Conflict You’ve Faced at Work, and How You Dealt With It.”
仕事上で起きた摩擦についてはあまり話したくないものです。しかし、問題はなかったというのではなく正直に話しましょう。
面接官は、将来同じ状況になった時に、あなたがどう対処するか確かめておきたいのです。
摩擦についてより、それにどのように対処したかについて重点を置きます。辛いことを思い出すことで感情的にならず、次回もし同じ状況になったら違う方法で対処したいか等も話します。
11.リーダーシップを発揮した時のこと。
”Tell Me About a Time You Demonstrated Leadership Skills.”
リーダーシップについて聞かれるのはマネージャークラスだけではありません。スタッフでもリーダーシップ力を発揮する機会はあったはずです。
プロジェクトリーダーになった。仕事のプロセスで違うやり方を発案し導入した。チームをやる気にさせて仕事をやり遂げた、等があると思います。
STARメソッドを使って具体的に、しかし、グダグダと説明しすぎないように注意します。
12.仕事上の決定に賛成できなかった時。
”What’s a Time You Disagreed With a Decision That Was Made at Work?”
ここでは、意見の相違を仕事のプロとして対処し、そこから学んだ経験を見つけましょう。
話の始まりと終わり方に気をつけてください。最初に、あなたの話のポイントとなる部分、またはなぜこの話をするのか理由を話します。
「I could not agree with my boss’ decision…….I learned early on in my professional career that it’s fine to disagree if you can back up your hunches with data. (私の上司の決定に賛成できませんでした….自分の仕事の直感をデータで証明できるのであれば、意見に異議を唱えてもいいと、社会人人生の初期に気付きました。=「意訳」意見に反対するのであればデータで証明すべきである)」等です。
結びは、そこから何を学んだかを手短に纏めます。
13. 間違った時のことを教えてください。
”Tell Me About a Time You Made a Mistake.”
転職面接で過去の間違いを話したくはないものですが、あなたが過去の間違いに正しく向かい合っていれば、それがプラスになります。
大事なのは人を責めない事と、そこから何を学んだか、そして同じ事を繰り返さないようにどのように対策を講じたかを話すことです。
企業は自己を振り返り、反省して将来に繋げられる人材を探しています。
14. 失敗した時のことを教えてください。
”Tell Me About a Time You Failed.”
前項の間違いの質問と似ているので同じように話を組み立てるとよいでしょう。
しかし、最初に、自分がこれから話す失敗の定義を明確にしておくと良いでしょう。
例えば、「As a manager, I consider it a failure whenever I’m caught by surprise. (マネージャーにとっての失敗とは予想しなかった事態が起こることです。)」そして、実際に起こった出来事を説明します。もちろん、そこから何を学んだかは忘れずに話しましょう。
失敗するのは悪いことではありません。失敗から学ぶ姿勢が大事なのです。
15. なぜ今の仕事を辞めたいのですか?
”Why Are You Leaving Your Current Job?”
答えるのが難しいですが、聞かれる可能性の高い質問です。ネガティブな印象を与えてはいけません。
この機会に自分の可能性を広げたい、そのためにはそのポジションが適していると話を繋げます。
「I’d like to participate in product planning from the beginning to the end. Your company may give me the chance.(私は商品開発に最初から最後まで関わる仕事がしたいのです。貴社にはそのチャンスがあります。)」
もし解雇されたのなら、正直に、手短に答えるだけで良いでしょう。
16. なぜ解雇されたのですか?
”Why Were You Fired/Laid Off?”
英語のFire(落ち度による解雇)とLayoff(会社都合の解雇)では意味が全く違います。
Layoffなら答えは簡単です。ただし、Layoffという直接的な言葉は避けます。
「My previous company had a company-wide restructuring due to Covid-19. As a result, my position was impacted. (コロナで会社規模のリストラがあり、私のポジションも影響を受けました。」Layoffと言わなくても伝わります。
他には、「合併があり/店舗閉鎖により/業績悪化により解雇されました。」と言えます。
しかし、自分の行い、または成績が悪くてクビになったのなら、難しいですが正直に話しましょう。
嘘をついても業界とは狭いもので分かってしまいます。それが学習であったこと、自分が成長したこと、そして仕事や生活に対して今はどのように捉えているか、成長を今後にどう活かすかについて話しましょう。
17. なぜ職歴に空白期間があるのですか?
”Why Was There a Gap in Your Employment?”
育児や親の介護、健康問題、または単に仕事探しに時間がかかっているのかもしれません。
もしレジュメに空白期間があるのなら、そこを説明する用意をしておきましょう。正直に話すことは大事ですが、詳細に説明する必要はありません。
または、ボランティアをしていた、プライベートで大変なことが起こっていた、世界旅行に行っていた等、それらの経験を新しい仕事に活かすことができると説明できるならそれも良いでしょう。
18. なぜキャリアチェンジするのですか?
”Can You Explain Why You Changed Career Paths?”
英文レジュメには、応募する職種に関係のない職歴は書きませんが、そのために空白期間ができるなら書いておきます。
一見無関係のような経歴と今回の職業。今までのキャリアを捨てて新しいことにチャレンジするには何か理由があるはずです。
仕事は違っても変わらず使えるスキルのことを「Transferable Skills (転移可能なスキル)」と呼びます。リーダーシップ力やコンピュータースキル等ですね。
キャリアチェンジしてもきっと応用できるスキルがあるはずです。それら上手に説明できるときっと印象に残るでしょう。
19. 現在の年収はいくらですか?
”What’s Your Current Salary?”
アメリカのある州では現在の年収を質問するのは法律違反だそうです。しかし、文化の違う日本や他の国では聞いてくる面接官もいるかもしれません。
年収アップを考えているので現在の年収を言いたくない場合は、うまくかわしましょう。
例えば、「I’d like to hear more about this role before we discuss about my salary.(サラリーの話題の前にこのポジションについてもっと知りたいと思います。)」と言うことができます。
20. 現職の嫌いなところは何ですか?
“What Do You Like Least About Your Job?”
これは難しい質問ですね。くれぐれも今の職場や上司に対する愚痴は避けましょう。
自信を持ってうまく答えるのに最も良い方法は、応募中の仕事にあって現職にないことを説明し、いかに自分が新しい仕事に期待しているかと結ぶことでしょう。
とにかくポジティブな印象を与えましょう。
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【話せない人の外資系英語面接】その4:目指すゴールについて
応募者について知ろうと、面接官はグイグイ質問してきます。あなたが会社や仕事、上司に何を求めているのか。あなたが会社にフィットするのかしないのか。そして、あなたも!将来のゴールにその会社が適切かどうかを判断するのです。
21. 新しい仕事に何を求めますか。
“What Are You Looking for in a New Position?”
「良いお給料です!」は避けましょう。ユーモアのある面接官だったら面白いと思うかもしれませんが。
あなたのスキルが新しい仕事にも活かせること。モチベーションを持って仕事ができること。そして将来の目標。最後に会社について言及して、その組織の一員になれることへの期待で結びます。
事前の企業研究を忘れずに。
22. どのような職場環境が好きですか?
“What Type of Work Environment Do You Prefer?”
この質問への回答を考えることは、自分が次の職場に何を求めるのかを明確にするためにも良いことでしょう。
ただ、ネガティブに聞こえるのを避けるために言葉を選びます。
「マイクロマネージメントは嫌だ➡自主性を重んじる環境が好きです。(I like autonomy in a work environment . )」
「残業が多い職場は嫌だ➡社員の生産性を上げるためにワークライフバランスを重視する職場が良いです。(I prefer a company where work-life balance is valued to enhance employee productivity.)」等です。
直接的な回答を避けるなら、以前に働いたことのある職場の様子を説明して、その環境が好きだったと言うこともできるでしょう。
23. あなたのマネージメントスタイルは何ですか?
“What’s Your Management Style?”
これはマネージャーポジション経験のある人向けの質問でしょう。日本の会社と外資系ではマネージメントスタイルはまったく違います。
カエデはカナダで20年仕事をしています。昔はトップダウン的なマネージメントも多かったですが、今では部下とのコミュニケーション重視になってきています。
以前はいつもこちらから挨拶しないと挨拶してこなかったディレクターが、向こうから挨拶してきた時は驚きました。多分そのような教育があったのでしょう。
マネージメントスタイルの種類について知りたかったらこちらのサイト「効果的な6つのマネージメントスタイル」をどうぞ!
☞ 6 Management Styles To Lead Effectively: Overview and Examples
24. 上司や同僚はあなたをどのように表現しますか?
“How Would Your Boss and Coworkers Describe You?”
正直に話しましょう。
採用もほぼ決まりかけた時に、人事担当者があなたの昔の上司や同僚に電話をかけ、嘘がないか確認しますよ!
25. プレッシャーやストレスの強い状況にどう対処しますか?
“How Do You Deal With Pressure or Stressful Situations?”
ストレスのある状況下で落ち着いて問題を解決できるかを問うています。
回答の例としては以下のように答えられるでしょう。
「I don’t think stress is bad. My mind becomes sharper and more creative under some pressure.(ストレスが敵だとは思いません。多少のプレッシャーがあるほうが頭が冴えてクリエイティブになります。)」
「Before each closing of the 1st and 2nd half, I sleep well and build my stamina. 年に2回来る上半期と下半期の締めの前には、十分睡眠を取って体力をつけておくようにしています。」
「I listen to my team members more if they seem stressed. (チームメンバーがストレスを感じているようなら、コミュニケーションを取り話をよく聞くようにしています。)」
いかに上手にストレスと向き合っているかを話しましょう。
26. 仕事以外では何をするのが好きですか?
”What Do You Like to Do Outside of Work?”
仕事以外の趣味等を聞いてパーソナリティを知りたいと思っています。
正直に、でもプロフェッショナルに聞こえるように気をつけて話しましょう。
仕事より趣味が生きがいのように聞こえないようにしましょう。
27. 子どもを作る予定はありますか?
”Are You Planning on Having Children?”
このような質問をされることはほぼないとは思いますが、日本ではまだあるかもしれないですね。冷静さを失わずにかわしましょう。
「I’m more interested in discussing about the new role rather than my family plan. (私の家族計画より仕事の話を続けさせてもらって良いでしょうか?)」
または、逆に質問してもいいですね。「What does the question mean? Is there any inconvenience if an employee has a child?(そのご質問の意味は、子どもができると何か不都合なことがあるのでしょうか?)」
向こうがプライベートに踏み込んだ場合は押し返して良いでしょう。
28. どのように仕事の優先順位を付けますか?
”How Do You Prioritize Your Work?”
この質問もよく聞かれます。タイムマネージメント、判断力、コミュニケーション力と臨機応変さについて問うています。
「To-Do リストを作る」、「短、中、長期の目標を立てる」、「プロジェクトの影響力によって決める」、「プロジェクトの所要日数を考えて決める」、「午前中に判断力が必要なタスクをする」、等いろいろな方法がありますね。
過去に優先順位の変更が必要だった場合の話をするのもよいでしょう。
29. 何にパッションを感じますか?
”What Are You Passionate About?”
人間はロボットではないのでパッションを感じて仕事をしたいものです。
仕事のどこに魅力を感じているのか説明しましょう。
「I’m passionate about making my clients happy. (客に喜んでもらえることにパッションを感じます。)」
「I’m excited about being the first person who can try new products in the company.(新商品を真っ先に試せることが好きです。)」
または、仕事に関連するなら趣味でもよいでしょう。
「Posting my illustrations on Instagram simulates my creativity as a designer. (インスタグラムに自分のイラストを掲載することが、デザイナーとしてのクリエイティビティを刺激します。)」等と言うことができます。
30. あなたをやる気にさせるのは何ですか?
”What Motivates You?”
あなたがこの仕事を本当に得たいのかを知りたがっています。
過去の仕事であなたをやる気にさせたものを思い出してください。
この新しい仕事に共通するものはありますか?
この新しい仕事のどこに魅力を感じたのですか?
31. 苦手なものは何ですか?
”What Are Your Pet Peeves?”
変な質問ですね。ペットのお〇っこ?
カエデもこの質問の意味はよくわかりませんでしたが、英語の面接では聞かれることのあるものらしいです。
あくまで仕事から遠ざからないように、また、応募する会社の社風と相反しないように話します。
カエデなら「社内のゴシップが苦手なので、そのような話になったらそっと席を立つようにしています。」ですかね。回答は短くてもよいでしょう。
32. どのような上司がいいですか?
”How Do You Like to Be Managed?”
これもあなたが会社にフィットする人かどうかを確かめる質問です。
過去の上司を思い出してください。どの上司のどんなやり方があなたにやる気を起こさせ成功に導きましたか?
残念ながらやる気が起きなかった上司の場合、多分その人のやり方は間違っていたので、そこからどのような上司の下で働きたいのかが分かるでしょう。
33. 5年後どうなっていたいですか?
”Where Do You See Yourself in Five Years?”
これも定番ですが、カエデのキャリアカウンセラーが言うには時代遅れ感のある質問のようです。
例えば「I would like to become a manager in 5 years. (5年以内にマネージャーになっていたいです。)」はアグレッシブに聞こえるかもしれず、また、そこが昇進の可能性のある会社かどうかもわかりません。
もちろん、昇進したい人はその意思を見せて、それを買ってくれる会社かどうか判断するのもよいでしょう。
それ以外なら、「5 years is a long time, but I would like to become an expert in this field by learning more about new technology. (5年とは長いので先のことはわかりませんが、新しいテクノロジーをもっと勉強してこの分野のプロになっていたいと思います。」等も良いでしょう。
34. あなたの夢の仕事は何ですか?
”What’s Your Dream Job?”
この仕事があなたのキャリアゴールに適しているのか判断するために聞いています。
あなたの理想とする仕事の形や目標とするゴールを話します。
応募しているポジションと関連付けて説明しましょう。
35. 他にどの会社で面接を受けていますか?
”What Other Companies Are You Interviewing With?”
あなたが他社にも面接に呼ばれて引く手あまたであればいいですが、まだ他には面接に呼ばれていないならばこのように言えます。
「I’m still very early in my job search. I’ve applied to a number of companies in the telecommunication industry. I think this position is a particularly good fit for my skill set . (求職活動を始めて日が浅いのですが、他にもテレコミュニケーションの会社に応募しています。ただ、貴社のこのポジションは特に私の能力に合致していると思います。」
その会社を一番気に入っているように必ず言いましょう。
もし他社の面接を受けていても、会社名は伏せておきます。
36. あなたが人と違うところは何ですか?
”What Makes You Unique?”
もちろん、応募している仕事に関連してのことです。激辛ラーメンが食べられることではありません。
以前の同僚に自分の人とは違うところを聞いてみましょう。そして、それが思い当たる仕事上の経験について思い出しておきましょう。
37. レジュメにない事で私が何か知っておく必要はありますか?
”What Should I Know That’s Not on Your Resume?”
この質問が出てくると、あなたに興味を持ってもっと知りたいと思っている可能性があります。
イチオシしたいことを忘れずに言っておきましょう。
・今勉強中の資格について
・話題に出なかった功績やあなたらしい出来事
・社会貢献に関心がありボランティア活動をしていること
・経営者が書いた本を読んで感じたこと
面接の最後のチャンスを活かしましょう。
最新英文履歴書の書き方はカエデのこの記事を読めば分かるよ!
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【話せない人の外資系英語面接】その5:仕事について
あなたが新しい仕事に就いた場合の具体的な質問をしてくるかもしれません。もしその仕事を始めるならばというところまで考えておきましょう。
38. この仕事が始まったら30日、60日、90日の間に何をしますか?
”What Would Your First 30, 60, or 90 Days Look Like in This Role?”
外資系や海外では試用期間は3か月が一般的です。1~2か月延長されることもありますが、それもよくあることなのでショックは受けないようにしましょう。
本採用に向けて3か月の間に能力を発揮することは大事です。
この30-60-90日プランを考えておきましょう。一般的に各1か月は次のようにフォーカスします。
最初の30日:職場環境に慣れ、仕事を覚える
次の30日:問題点や競合など分析する
最後の30日:手をつけやすい改善やプロジェクトを始める
あなたの企業分析と照らし合わせて立てたプランを話しましょう。
30-60-90日プランについてはこちらのサイトも参考にできます。「面接で聞かれる3か月プラン」
☞ THE WINNING INTERVIEW STRATEGY: 30–60–90 DAY PLAN
39. 希望年収を教えてください。
”What Are Your Salary Expectations?”
希望年収は面接の前に必ず考えておきましょう。
似た仕事の平均給与をリサーチしたり、LinkedIn等のネットワークで繋がっている人たちに尋ねてみましょう。
回答には次の3つのうちから選びましょう。
1.幅を持たせて答える。ー「My salary expectation is between〇〇〇and XXX.」と希望金額の上から真ん中あたりを言う。
2.反対にこちらから聞いてみる。ー「It would be helpful if you could share what the range is for this role.(貴社ではこのポジションではどのくらいの給与かお聞かせ願えますか?)」
3.回答を遅らせる。ー「I’d like to learn more about the role and the compensation package before discussing pay. もう少し仕事内容と福利厚生について聞いてから給与について話したいと思います。」
40. わが社がより良くなるために何が必要だと思いますか?
”What Do You Think We Could Do Better or Differently?”
この質問は実際カエデも聞かれました。
会社や面接官に失礼のないように答える必要があります。まず、その会社や扱っている商品の良いところを話しましょう。
そしてより良くなるためには、なぜ変化が必要なのか、前向きな助言ができることを説明します。
カエデはその企業を前もって調べ、業界の問題点やトレンドと関連付けて回答しました。
41. いつから出社できますか?
”When Can You Start?”
だんだん仕事が決まりそうな現実味を帯びてきました。
もし現在無職ですぐに始められるなら1週間以内が良いでしょう。現職を辞めないといけないのであればはっきりそう言いましょう。
有給が残っていてそれを消化したい、または旅行が決まっているのであればはっきりそう言いましょう。案外聞いてくれるものです。
しかし、もし相手が急いでいるようならばフレキシブルに対応することも大事です。
カエデは日本で、次の仕事が決まった時はボーナス前でした。
ボーナスが出るまで待って欲しいと言いましたが、待てないと言われ、ボーナスがパアになった経験があります。
42. 転勤は大丈夫ですか?
”Are You Willing to Relocate?”
日本と海外では雇用形態がとても違います。
① 日本は終身雇用に伴う年功序列型の「メンバーシップ型雇用(総合職)」が一般的で、新卒での採用が多く、ジョブディスクリプション(職務記述書)を明記していない場合が多いでしょう。
総合職の給与体系を「職能給」と呼びます。総合職は会社命令の転勤を受け入れなければならない場合が多いでしょう。
② 海外では仕事内容によって人を採用する「ジョブ型雇用」が主流です。空きポストが出ると、そのポストに合ったスキルと経験のある人を中途採用します。必要なスキルや責任の重さで給与が決まる「職務給」です。
ジョブディスクリプションはどのポストにも明記されていて、それから大きく違う仕事はさせてはいけません。転勤のあるなしも書いてあります。
さて、転勤できない場合はその理由を述べましょう。しかし、転勤でなくとも勤務地が変わる場合があります。社屋移転や支店の廃止です。
カエデの会社では社屋の引っ越しがあり、解雇にはなりませんでしたが、勤務地が変わって遠距離通勤になりました。勤務地が変わり会社を辞めざる負えなかった場合は会社都合の退職となります。
43. リムジンに何個のテニスボールが入ると思いますか?
”How Many Tennis Balls Can You Fit Into a Limousine?”
これも変わった質問ですが、よくあるらしいのです。
正しい答えがわからなくても理論的な考え方ができるかを問うています。
リムジンを長方形の箱と考え、例えば10立法センチメートルに何個のボールが入るかだいたい考えると良いでしょう。
44. あなたが動物なら何になりたいですか?
”If You Were an Animal, Which One Would You Want to Be?”
これはHypothetical Question(仮定的質問)と呼びます。
これもパーソナリティが添えられる楽しい質問ですね。
他には「○○の状況の場合、どう対処しますか?」などのHypothetical Questionが多いです。
45. 私にこのペンを売ってみてください。
”Sell Me This Pen.”
多分、営業職向けの人の質問でしょう。プレッシャーの中での判断力を試しているのでしょう。
客のニーズ、商品のスペック、商品の利点等を考え、真剣に売り込んでみましょう。
【話せない人の外資系英語面接】その6:最後の質問
最後の質問は、その会社があなたに合っているのかを確かめたり、あなたの大事なことを面接官に知らせる最後のチャンスです。
ただ、応募者からの質問の機会を与えられない場合は、残念ながらその会社とは縁がなかったかも知れません。
46. 他に私達が知るべきことはありますか?
”Is There Anything Else You’d Like us to Know?”
質問があれば聞いておきましょう。
もしすべて聞いたと思っても、「何もありません」と言ってはいけません。みすみすチャンスを逃してしまいます。
何もなければそれまでの話をまとめましょう。そしてなぜそのポジションに自分が適材なのか、最後の売り込みをしましょう。
47. 何か質問がありますか?
”Do You Have Any Questions for Us?”
逆質問は必ず利用しましょう。
「このポジションのおもしろいところはどこですか?」
「このポジションにはどのような人材が適任だと思われているのですか?」
「前任者はなぜ辞めたのですか?」と質問してもOKです。
「離職率はどれくらいですか?」回答に躊躇(ちゅうちょ)する会社は要注意かも。
「このポジションのために何人面接していますか?」もOKです。
日本人は質問することに慣れていません。何度も言いますが、逆質問がないとかえって印象はよくないのです。
【話せない人の外資系英語面接】英語面接ツール
今ではAIを相手に、声に出して英語面接の練習ができるツールがあります。
あのGoogleが開発したGoogle Interview Warmupはサイトにアクセスするだけでアプリは不要です。
自分に近い職種を選び5つの質問に答えます。自分の音声回答がテキスト化され、フィードバックを貰えます。
使いすぎる言葉や入れると良いキーワードも教えてくれます。
まとめ
ただし、この47の質問は、想定されるものの一部です。
他には専門分野の質問もあるでしょう。よく知っている内容でもコンパクトに回答しましょう。
英語面接は緊張しますよね。大事なことは、必ず前準備をして、すぐに口から出てくるまで練習しておくことです!頑張りましょう!
Good Luck!
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