海外イクメン|こんな外国人夫は国際結婚バイリンガル子育てには不向きです

外国人夫はイクメンと評判ですが、育児には協力してくれても、本当にバイリンガル子育てに関してもイクメンなんでしょうか?

 

☝海外では日本人妻と外国人夫の国際結婚カップルが、日本人同士のカップルより圧倒的に多いのが特徴です。

外国人夫はイクメンと評判ですね。カエデの夫も家事育児を率先してやる超イクメンです。

では、国際結婚カップルに子供が生まれバイリンガル子育てを始めた場合、外国人夫は皆さん本当にバイリンガル子育てに関してもイクメンなんでしょうか?

 

意外と外国人夫は、イクメンであっても、ことバイリンガル子育てには無関心だったりします

日本人妻本人も、子供のバイリンガル子育ては、自分に全責任があるように思う人が多いようです。

 

カエデは外国人夫にも同様に国際結婚でのバイリンガル子育てに責任があると思いますよ!

子供にとってはママの言葉や文化も大事」だからです。

 

しかし、周りを見ると、そのように思う外国人夫はそれほど多くない気がします。

 

なぜ多くの外国人夫はバイリンガル子育てに無関心なのでしょうか?

 

ここで紹介する外国人夫のタイプは、国際結婚のバイリンガル子育てには協力してくれないかもしれません。

 

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【国際結婚バイリンガル子育て】外国人夫は日本に興味がない

日本人妻と結婚していても、日本に興味のない外国人夫は意外と多いのです!

海外でそのまま結婚

国際結婚のパターンとして、ワーキングホリデーや留学で日本人女性が海外に出て、そこで外国人男性と知り合って現地で結婚となるものが多いようです。

日本人の海外長期滞在者(駐在や留学など)は、男性46万人、女性41万人で男性の方が多いです(2017年外務省資料より)。しかし、

海外永住者では、女性30万人、男性19万人で、女性の方が圧倒的に多くなります。

 

この数字が、海外では日本人女性が外国人男性と結婚するパターンの多さを物語っています。

 

カエデ
日本とカナダのワーキングホリデーは、なんと30年以上も前に開始。

 

妻は日本人でも日本に興味がない

 

日本人女性は海外でとてもモテます。

 

日本人女性を妻にすることは、一種のステータスだったりします。しかし、

エキゾチックな日本人を妻にしたけれども、日本に興味のない外国夫はたくさんいます!

 

日本人を妻にしていても、日本文化をほとんど知らなかったり、日本食を食べない外国人夫のほうが多い気がします。

 

その場合、率先して子供に日本語教育をしたいと希望する夫が少ないのも頷けます。

 

そうなると、日本人妻がバイリンガル子育てに1人で奮闘することになります。

 

最初はやる気があったけれど

 

「最初は2か国語ができることは良いことだ」と、外国人夫も賛成してバイリンガル子育てを始めたのに、その大変さにだんだんと嫌気がさしてくるパターンも多いのです。

妻のために子供の日本語学校への送り迎えはしてくれたりしますが、他にも色々と犠牲にしなければいけないことが出てくるため、最初のやる気がどこまで続くかはわかりません。

 

反対しなければ「俺よくやってる」感

 

また、男性の特徴と言ってしまっていいのかわかりませんが、「子供の教育に関しては妻に合わせる人が多く、妻の教育方針に反対さえしなければ自分は理解がある」と思っているのかもしれませんね。

 

☝「バイリンガル子育ては妻の意見に合わせて、反対はしないけれど積極的に協力もしない」という態度の外国人夫が多いようです

 

カエデ
しんどいことは誰でも嫌だもんね

 

また、目の前で理解できない日本語を話されることを嫌う夫もいます。

 

極端な例ですが、夫婦仲が良くないと、「わざと子供の日本語教育の邪魔をする夫」もいます。

 

子どもが忙しいのが不満

 

幼児の間は、日本人ママが子供に日本語で話しかけたり、日本語絵本の読み聞かせをするだけでも、子供は日本語で話してくれます。

しかし、幼稚園や小学校に上がると同時に、本格的な日本語教育がスタートします。

 

土曜日に子供を日本語学校に取られ、宿題をするために家族の時間が減り、旅行に行けなくなったり、やらせたかったスポーツもできなくなり、外国人夫に不満が出てきます。

 

子供に無理強いしてる?と自信がなくなる妻

 

スポーツや習い事の試合や発表会は土曜日に多く、友達のお誕生会やプレイデイト(お遊びの約束)も土曜日に集中し、それらが日本語学校とかち合うことが増えていきます。

 

そうなると、それらを諦めさせて子供に日本語教育を続けることに対して、日本人ママにも疑問が出てきます。

 

日本語教育は、いろいろな我慢を家族に強いるので、外国人夫はこの我慢にだんだん耐えられなくなっていきます

 

カエデ
我が家も色々なイベントを諦めました。

 

日本人妻が夫の文化を優先

 

日本人女性の特徴として「夫に遠慮して夫側の文化を立てる傾向がある」ように思います。

 

夫の機嫌を損ねたくないという気持ちの表れかもしれません。

 

外国人夫の言葉を優先

 

日本人妻は、「何が何でも日本語と日本文化を子供に身に着けさせる」というよりは、まず自分の住んでいる国の言葉や文化を優先させます。

 

住んでいる国の文化が、いずれ子供の母文化となるので当然なのですが、日本語や日本文化の継承についてはとても控えめな印象があります

 

日本人ママでよくあるタイプは以下の通り。

  • 現地語と日本語なら現地語のほうが大事。
  • 日本語は無理強いしない。
  • 子供が嫌がれば日本語は止める。
  • 大人になってからでも日本語は身に着くと思っている。

 

しかし、大抵の場合、これでは子供に日本語は身に着きません。

 

外国人夫の文化を優先

 

国人夫が日本食を食べないので、日本食を作らない日本人妻はたくさんいます。

 

天ぷらやトンカツは食べても、食材に馴染みのない家庭料理の和食を食べない外国人夫は多いので、そのうち日本人妻は和食を作らなくなります。

すると子供も和食を食べなくなります。

 

カエデ
私は和食を食べられないと辛いわ。

 

また、ハロウィーンやクリスマスは祝っても、お正月やひな祭り、七夕やお月見などの日本の行事を家でする家庭はあまりありません。

 

食べる人がいないのでお節料理を作る家庭も海外ではとても少ないのです。これではなかなか子供に日本文化を継承しにくくなりますね。

 

日本人妻本人もその国が好きで、海外までやってきてその国の男性と知り合ったのですから、現地の文化や言葉で暮らすことに不満はありません。(住んでみて想像と違った!と思う人もたくさんいるでしょうが。)

 

ほかのエスニック(民族)グループに比べても、日本人女性は子供が日本語を捨てて現地語だけになることに特別「危機感を持たない」人が多いように見えます。

 

カエデ
海外にいるのだから「仕方がない」と思うようです

 

日本語教育費に引け目を感じる

 

海外では、言葉ができなかったり、田舎で働く場所がなかったりで、専業主婦の日本人妻がまだまだ多い印象です。

 

海外での日本語教育には、やはりある程度の費用がかかります。特に子供を連れての日本への里帰りは高くつきます。

 

日本語教育にかかる費用に以下のものがあります。

  • 日本語保育園や日本語学校の授業料
  • 日本語の絵本や教材
  • 日本語番組の配信サービス
  • 日本への里帰り

 

日本語教育に家計を回すことに引け目を感じたり、または夫からクレームが出て、高額な日本語教育を最初から諦めてしまう場合もあるでしょう。

 

言語教育ワンオペはしんどい

 

1言語だけでも子育ては大変です。そこに第2言語、それも習得に時間のかかる日本語学習をワンオペ(母親1人で頑張ること)でやると、いずれ息切れしてしまいます。

 

海外での日本語教育には時間がかかります。☟

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また、外国人パパが日本語教育に興味がないと、子供もそれを察して日本語学習に熱が入りません

子供にとっては、住んでいる国の言葉や文化で十分生活が成り立っているのに、なんで遠い日本の言葉が必要なのか理解できないのでしょう。

 

海外では日本語の社会的地位が大変低いのです。(日本での英語の社会的地位のほうがずっと高いです。)

そこで、パパも協力して日本語や日本文化の「価値の吊り上げ」(by ハマーズ)をしないと、なかなか子供が日本語に食いついてきてくれません。

 

カエデ
この日本語の価値の釣り上げが本当に難しい!

 

ワンオペバイリンガル子育てでは、子供の年齢が上がって日本語学習が高度になっていくほど無理がきかなくなっていきます。

 

また、日本人ママも時には弱音を吐きたくなるので、そんな時に日本語学習を励ましてくれる外国人夫の存在は、非常に大きな役割を占めます

 

まとめ:外国人夫も当事者意識が大事!

 

私のカナダ人夫は学生時代から日本に興味があり、日本にワーキングホリデーに来た時に私と出会い結婚し、7年間日本に住みました。

 

夫が日本に住んだ経験は、カナダに移住した後の子供達の日本語教育において大きな助けになりました

夫が当事者意識を持って子供の日本語教育に協力してくれ、時には私を励ましてくれたからです。

 

日本食も納豆以外は何でも食べますし、自分でも作ります。(私より上手です。)夫の協力がなければ、トリリンガルどころかバイリンガル教育も成功していなかったかもしれません。

 

外国人夫が協力的か無関心かで、バイリンガル教育の成功率は違ってきます。

 

海外で自分の子供をバイリンガルにしたければ、夫が当事者意識を持ってくれるかどうか、ちゃんと話し合っておいたほうが良いでしょう。

 

カエデ
バイリンガル教育は夫婦の協力が大事。

 

そして、難しいことは承知で書きますが、できればまだ子供のいない身の軽い内に、夫婦で日本にしばらく住んでみることをお勧めします。

夫に日本人や日本語、日本の文化を理解してもらい日本に愛着を持ってもらえたら、その後の子供の日本語教育に大きなプラスとなるでしょう

 

カエデはカナダで子供をトリリンガルに育てました。そのプロセスはこちら! ☟

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