妊娠中から申し込まないと入れないと言われるぐらい人気のキンダーキッズ・インターナショナルスクール。その魅力を探るため、2021年に園舎をリニューアルした大阪府の堺校を取材しました!
カエデとは:
マルチリンガル子育てアドバイザー兼ライター。
バイリンガル教育を勉強しながら、カナダで2人の子どもを日英仏語で読み書きまでできる高度トリリンガルに育てました。子どもをバイリンガルに育てたいと願う親御さんに正しい情報をお届けする活動をしています。
この記事を読んでわかること
- キンダーキッズの理念・目標・カリキュラムや教材
- キンダーキッズ堺校の基本情報
- キンダーキッズ堺校訪問時の様子
- バイリンガル教育の豆知識
(*この記事を作成するにあたり、キンダーキッズから広告費などは一切戴いていません。)
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キンダーキッズ・インターナショナルスクール堺校の基本情報
キンダーキッズ・インターナショナルスクール堺校の基本情報を一覧表にしてみました。(2023年2月時点)
(表は横にスライドします)
開校 | 2006年 |
URL | https://www.kinderkids.com/school/sakai/ |
所在地 | 大阪府堺市北区長曽根町1633-1 |
電話 | 072-256-0070 |
園児の年齢 | 1歳~6歳 |
入園 | 4月(1歳~3歳のプリスクールは空席状況により随時) |
園児数 | 216名(プリ&キンダー)、在籍数255名 |
保育者・講師数 | 25名(プリ&キンダー) |
保育時間 | 09:30~14:30(07:45~18:15のロングあり) |
認可 | 認可外 |
保育無償化 | あり |
施設 | ジム、園庭 |
制服 | あり |
昼食・おやつ | 弁当又は園内調理の給食とおやつ |
アフタースクール | あり(卒園後) |
サタデースクール | あり(卒園後) |
教育理念 | 国際感覚を持ったバイリンガルの子どもを育てる |
目標とする英語力 | 英語圏の小学2年生 |
キンダーキッズのスクール理念と目標
キンダーキッズとは
代表の中山貴美子さんが、当時子どもを入れたいと思う英語プリスクールがなかったので、2000年に東大阪に開校したのが始まりです。
日本人向け英語幼稚園の先駆けとして急成長し、現在では日本全国に26校、海外ではカナダとハワイに3校展開しています。(2023年2月)
キンダーキッズは、オールイングリッシュ保育。「日本の子どものアイデンティティを育みながら、多様性や異文化を尊重する人に育てる」ことを理念としています。
日本の心を大事にし、英語の力で自分の意見を言える「国際感覚を持ったバイリンガルの子どもを育てる」ことが目標です。
日本の子どものためのインター
一般的にインターナショナルスクールは、アメリカンスクールならアメリカ、ブリティッシュスクールなら英国、または色々な文化背景を持つ子どものためであるがゆえ、日本文化の継承にはあまり力を入れていません。
海外では子どもに学校を清掃させないので学校を汚す子が多いです。キンダーキッズでは、学校清掃を含む日本的な習慣を通して、相手の気持ちを思いやることや、物を大切に扱う日本の心を教えることを大事にしています。
英語や学習面では、毎日100%英語で生活し、年齢にあったカリキュラムに沿って学習することで、自然に英語4技能をバランスよく身に付けることができるそうです。
国内・海外転園が可能(空席がある場合)
キンダーキッズは転勤などがあっても転園が可能です。
他にないメリットは、カナダやハワイ校への海外短期転園制度です。他のスクールでは外部の提携校に留学するのが一般的ですが、キンダーキッズでは同じカリキュラムや制服を持つ慣れ親しんだ環境に行くので、園児もすぐに馴染むようです。
カエデの住むトロント近郊にあるキンダーキッズ・カナダ校を訪問取材しました。こちらの記事も参考にしてくださいね。☟
スクール基本情報
施設について
堺校は2021年にリニューアルしました。広い園庭や室内ジムを持つ園舎です。07:45~18:15の共働き家庭向けのロング保育もあって嬉しいですね。
園庭とジム
広い園庭と遊具で園児も楽しそうです。
室内ジムは雨天や暑い日でも運動ができます。
ランチ
園内で作る給食があります。お弁当を持ってきてもいいんですよ。
K2・K3には家から持参するフルーツタイムがあります。
ロングコ―スにはおやつが出ます。
保育者・講師
保育者の3分の1は保育有資格者です。
全クラスにネイティブ又は準ネイティブの外国人の先生がいます。日本人バイリンガルの先生とチームを組んで保育と指導にあたります。
定期的に先生のトレーニングがあり、また、メンター制度でベテランの先生が新人先生の指導に当たります。
各クラス名はMighty Moose(マイティムース)やDancing Dinosaur(ダンシングダイナソー)などフォニックスキャラクターを基にユニークな名前が付けられています。
年齢が上がっていくとだんだん動物の名前が難しくなっていくそうです。Dinosaur(ダイナソー)なんて英語で書けますか?各クラスの園児は自分のクラス名にプライドがあるそうです。
料金・無償化制度適用
費用は日本全国の各学校で違いがあるため直接お問い合わせください。
市立の保育園などは収入によって保育料が決まるので一概には比べられませんが、人気校なのに思うほど高くないという印象です。
また、どのスクールも認可外施設の無償化制度が認定されています。申請が認められると3歳~5歳の子どもの保育料に対して月額3万7千円までの補填が受けられます。
カエデはカナダで子どもを日本語保育園に入れました。日本の英語保育園とは逆の立場ですね。
小さいうちに日本語で保育してもらって良かった点は、外国語(わが家の場合は日本語)を聞き取る耳ときれいな発音でした。
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キンダーキッズのカリキュラムについて
カリキュラムについてみてみましょう。
堺校のクラス割り
各校によってクラス数などの違いはありますが、クラス割りは表のようになっています。
(表は横にスライドします)
プログラム | クラス | 年齢 | クラス数 | 定員 | 保育者数/クラス | 時間(ショート or ロング) |
プリスクール | ナーサリー | 1歳2ヶ月~2歳 | 2クラス | 各16~18名 | 2~3名 | 週3~5日/ 10:00~13:30 or 07:45~18:15 |
プリスクール | トドラー | 2歳~3歳 | 2クラス | 各18名 | 3名 | 週3~5日/ 9:45~14:00 or 07:45~18:15 |
キンダーガーテン | K1(年少) | 3歳~4歳 | 2クラス | 各22名 | 2名 | 週5日/ 09:30~14:30 or 07:45~18:15 |
*1回45分のベイビーコースもあります。
**入園・進級は毎年4月。プリスクールは空席があれば随時入園可能
***ナーサリーの始まりが満1歳からのスクールもあります
****プリスクールコースは2023年4月から週3日からに変更
カリキュラムの特徴
キンダーキッズでは、年少から年長の3年間で4,230 時間、1歳のナーサリークラスから始めると7,050 時間英語に触れることになるそうです。
卒園時までの目標
在園中に英語圏の小学2年生レベルの読み書き力がゴールです。サイトワーズは150語が目標です。
2年生レベルを目指すことは理にかなっていますね。ジャーナル(日記)も英語で書けるようになるそうです。
教科レベルの英語力を着けたければ、卒園後は放課後の「グラッドクラブ」で英語力を伸ばしていくことも可能です。
サークルタイム・テーマ学習と体験
歌、読書、お絵かき、工作、体育、食育、算数、サイエンス、園外学習など、バラエティ豊かにカリキュラムが組まれています。
園児と先生が輪になって一緒にアクティビティをするサークルタイムとテーマ学習がカリキュラムのメインに置かれています。
テーマ学習とは、ひとつのテーマを学習し、他にも関連したアクティビティや学習を組み合わせることで理解を深める学習を指します。
ナーサリーからキンダー3(年長)まで通して学び、学年が大きくなるにつれ学習する単語数が増え、内容が深くなっていきます。
例えば宇宙について学ぶ場合、低学年ですと歌やお遊戯に太陽や月が出てきたり、工作で星を作ります。キンダーレベルになってくると、宇宙船や惑星の名前を英語で学習したり、軌道やマントルについて学習したりするそうです。
また、教室内だけでなく遠足も、テーマに沿ってプラネタリウムに出かけて星を観察したりするそうですよ。
オリジナル教材とキャラクター
オリジナル教材
キンダーキッズは20年という長年の経験を基に、全学年オリジナルの年齢別カリキュラムを研究・提供しています。テキストやワークブックもオリジナルなんですよ。
日本国内でも海外でも共通の教材とカリキュラムを使用してるので、転園や姉妹校への短期留学も安心ですね。
オリジナルキャラクター
オリジナルのフォニックスキャラクターで絵本や3Dアニメーションも作成しています。
リーディング教材
リーディング用には主にORT(オックスフォード・リーディング・ツリー)を使用しています。
イベント
1年を通じていろいろな行事やイベントがあります。
年間行事
イースター、スポーツフェスティバル、ハロウィンパーティ、お泊り保育、そしてメインイベントのクリスマスコンサートがあります。
堺校にお邪魔した日は、クリスマスコンサートの練習に忙しい時期でもありました。皆さんお遊戯などを一生懸命練習していました。
【遠足と体験学習】
遠足での体験学習が年間を通してたくさんあります。テーマ学習の内容に合わせて遠足に出向く施設を決めることもあるそうです。
キンダー1(年少)年間7回
キンダー2(年中)年間8回
キンダー3(年長)年間10回
農園での収穫体験、動物園で生き物観察など、自然や文化、歴史や社会などと直接ふれあい体験します。
避難訓練
訪問した日は月に1度の避難訓練。地震や火事、侵入者を想定して訓練します。とても大事なことですね。
シーズンスクール
在籍生は長期のお休みの間に、コスチュームパーティや季節の工作などのアクティビティや遠足など楽しく過ごすシーズンスクールを実施しています。
日本語について
家庭では日本語をしっかり使うようにと保護者にお願いしているそうです。
日本人の子どもが、日本人の家庭と社会の中で生活していて日本語を失うことは、よほど英語に偏った育て方をしない限りはまず起こりません。
しかし、小学校入学の準備のためにも、お家でしっかり日本語での会話や読み聞かせをして、日本語の基礎を作ることは大事ですね。
キンダーキッズでは課外コースで日本語クラスもありますよ。
子ども専門オンライン英会話スクールのNovakid(ノバキッド)は2017年にシリコンバレーで始まり世界展開しています。 日本には2020年に上陸。子ども向けの英語教育を理解した独自のカリキュラムや教え方で人気が高いです。 この[…]
年代別クラスの紹介
プリスクールレベル(1歳~3歳)
プリスクールは「ナーサリー」と「トドラー」のレベルがあります。
ナーサリークラス(1歳~2歳)
堺校にはナーサリークラスが2クラスあります。Busy Bee Classを見学させていただきました。
ナーサリークラスのカリキュラム
ナーサリークラスでは、親元を離れての生活を経験して自立心を育て、社会性を身につけていきます。
食事やクラフト、音楽、外遊びを利用して、自分の体を自由に動かし、手先を器用に動かせる運動能力を上げる工夫をしているそうです。
英語は、「曜日」や「季節」や「天気」など、子ども達が身近に感じられるものから始めていきます。「聞く」、「見る」、「触れる」という幼児の鋭敏な感覚を通して、英語や周りの世界への興味や好奇心を育てるそうです。
ナーサリークラス訪問
先生によって楽しく飾り付けられた教室です。1~2歳児かわいいです。
先生たちは常に英語で話しかけます。まずは英語の音への第一歩ですね。
ぬいぐるみで遊んだあとは、英語の歌に合わせて先生といっしょに跳ねたり寝転がったりと体を動かしていました。
集団生活に慣れる、楽しむ、英語に親しむが第一の目標なんですね。
カエデはカナダで、家では子どもたちに日本語を話していましたが、共働きのためどうしても日本語との接触量が少なくなります。
保育園では日本語、家や社会では英語の環境が、当時バランス的にはとても良かったと言えます。
トドラークラス(2歳~3歳)
トドラークラスを見学しました。
制服はトドラーからトップスがあります。アカデミー系の学習もトドラーから少しずつ始まります。
トドラークラスのカリキュラム
集団生活に馴染むこととキンダークラスへの進学準備を目標としています。英語力の向上と「読み・書き」の前準備に入ります。
トドラークラスは朝にヨガがあるんですね。頭がスッキリしそうです。
サークルタイムではテーマ学習に沿ったお話やフォニックス、気持ちについてなどがありますね。算数は、数や形、大きい、小さい、を習うようです。
この年齢では、園児が日本語を話した際には先生が英語で言い直すことを始めるようです。
カエデは自分の子どもを含め、カナダでバイリンガル児をたくさん見てきましたが、このトドラーの年齢で、すでに相手がどの言語で話す人かを理解します。
先生が英語だけを話す人だと分かると子どもは英語で話そうとします。
成長すると、バイリンガル児は相手の話す言葉とその能力を瞬時に理解するんですよ!
1人1言語(OPOL):大人は子どもに対して自分の母語で話しかけること」が、私の知る限りではバイリンガル教育には最も効果的です。
ただ、日本での英語教育では、親も英語で子どもに働きかける必要性が出てくるので(キンダー以降)、その場合は時間帯や場面を決めてメリハリを付けるとよいでしょう。
トドラークラス訪問
音楽、ごっこ遊び、クラフトに加え、絵本の読みや鉛筆の練習を始めます。
サークルタイムでは、絵やアルファベットを描いたフラッシュカードなどを使って、キンダーからの「読み・書き」の前準備に入ります。
カードを使って園児が同じアルファベットを見つけるゲームをしていました。
トドラーからゆるく家庭学習が出るそうです。
キンダーレベル(3歳~6歳)
幼稚園となる3歳~6歳のキンダーはすべて週5日なります。こちらもショートとロングコ―スが用意されています。
K1からフルユニフォームです。体操服もK1からです。かわいいですよ。
PE(体育)は週1~2回。夏にはビニールプールが出ます。
キンダーK1(年少)クラス
K1クラスのカリキュラム
英語の習得を続け、同時に地理・科学・社会などは、親しみやすい題材からテーマ学習を始めます。すべて英語で行います。
朝のサークルタイムでは、テーマに関連したお話、挨拶、天気、カレンダー、気持ち(happyやsadなど)について話します。
英語学習は、もちろんフォニックスも続け、英語の正しい発音を身に着けます。
サイトワードも本格的に始まり、K1の終わり頃には文章の中にある簡単な単語を読み、3文字ほどの単語が書けるようになるそうです。
英会話もフルセンテンスで会話できるようになってくるそうです。
算数ではK1の教室では16の数え方と数字の書き方を練習していました。
この他にも、アート&クラフト、野外学習や体育があります。週に1回宿題が出るようです。
K1クラス訪問
K1クラスを見学させていただきました。
リードはアメリカ人の先生です。日本人の先生とチームを組んでいます。普通の速度でテンポ良く話しますが園児は理解しているようで、すかさず返事をしています。
サークルタイムで座る場所がなく立っていた園児に、「そういう時はExcuse meと言うんだよ」と先生が場面に合った表現を教えています。
先生の英語の指示に従い園児はてきぱき動きます。
今日は「sh」のフォニックスを学習するようです。
まずその前に、先生が、「深く座るんだよ」と椅子の正しい座り方を教えていました。
先生が鉛筆を渡す時には「Thank youと言ってね」と、ここでも礼儀に大事な英語表現。とにかく先生はずっと英語で話しています。
その間、私の前の子が、どのページがわからない隣のお友だちにここだよとおしえてあげていました。こんな小さな子でも優しいんです。
先生のフォニックスの発音を一生懸命真似します。先生はさすがアメリカ人。ジョークも入れながら子どもの興味をひき、子どもたちもそれに反応して楽しそうにレッスンが進みます。
「君たちはK1かい?」と英語で先生が聞くと大きく「Yes~!」。「K1はとても賢いからsを7つも書けるかな?」と聞くと、また大きく「Yes~!」と反応します。かわいすぎます。
K1園児のクラフト。ハロウィンのおばけ
キンダーK2(年中)クラス
K2クラスのカリキュラム
スケジュールには、サークルタイム(お話、挨拶、天気、カレンダー、気持ちなど)、フォニックス、ORT読書、屋外学習、体育、算数、ジャーナル、工作などがありますね。
テーマ学習は、「世界の国々」、「古代の生き物」や「地域社会の仕組み」などを学びながら、自分の考えを発表し、意見を交換することを経験するそうです。
英語の読み書き力も上がっていきます。語彙も増えていき、英会話の自由度が増します。
音楽クラス
キンダー2(年中)とキンダー3(年長)で音楽クラスが日本語であります。
日本語の歌詞を理解し、歌い、日本の風習や四季を感じます。またこのクラスでは日本語での挨拶や、楽器の用意や片付けなどから礼儀も学びます。
カエデの父が、カナダに日本の古い童謡のCDやカセットテープをたくさん持ってきてくれて、それを毎日子どもたちに聞かせていました。
そのお陰で、日本語の上達にも役立ちましたが、日本人の心が理解できる大人になりました。
K2クラス訪問
この年齢になると文章で会話ができます。園児がクラスの前で自分の体験をお話しして、それに対してほかの園児が質問をしています。北米の保育園でもShow & Tellがよくあります。
子どもたちは活発に手を挙げて質問します。
先生が質問をするときに必要なHowやWhyという表現を教えています。
先生の英語を話すスピードは、英語圏で先生や親が話すのと同じです。子どもたちは理解しています。
キンダーK3(年長)クラス
キンダーキッズでの集大成となる1年です。学習内容もかなり深くなります。
体操服にはライフスキルも兼ねて園で着替えるそうです。小学校のための練習ですね。
K3クラスのカリキュラム
サークルタイム(フォニックス・算数・ライティング・PE・ジャーナルなど)、テーマ学習、音楽、 フォニックス、工作など多岐にわたります。
英語は、さらに複雑なサイトワードを学習します。スペリングテストもあります。リーディング力やジャーナルを書く力も上がっていきます。
先生やクラスメートと英語で自然にコミュニケーションがとれるようになります。
K3クラス訪問
カナダ人の先生です。描いた絵について発表しているようです。
最終学年は発話も活発で、質問に手を挙げる園児もたくさん。「Who did you go with?」「 Where did you go?」といろいろ質問が出てきます。
「Summit 」と言う言葉は知らなかったけれど「頂上」という日本語は知っているので(すごい)、そこは日本語で言うと、日本人の先生が英語を教えてくれます。
大人なら黙ってしまいそうなところを、この年齢の子どもは自分の知っている言葉を駆使し、とにかく話そうとします。
日本では英語教育は英語だけでするほうが良いと思われているようですが、年齢によります。
幼児期を過ぎ母語(日本語)が確立した子どもには、日本語を助け船として使うほうが英語も伸びやすくなります。
自分の母語(日本語)も使いながら、外国語(英語)を伸ばしていく方法を、バイリンガル教育では「トランスランゲージング」といいます。
地理:アジアについて学習しています
中国、ネパールと言う名前が出てきて、国旗についても勉強し、色々話が広がっていきます。
深い内容ですが、先生は普通のスピードで話しています。お話が上手なので園児たちも飽きません。そしてエベレストについてのビデオを観ました。
算数:引き算の学習です
ボールを使ってゲームをしながら。こういった動きを取り入れると集中力が途切れません。
算数は他に、分数、数字の大きい小さいの比較(英語でgreater than, less than)などを習います。
また、カレンダーを読んだり、時計を読む(もちろんアナログ時計)ことは、毎日繰り返します。
うちの子どもは小学校高学年くらいまで時計を読めなかった記憶があります。(結構難しいんです)。今の子はデジタル時計に慣れ過ぎてアナログ時計を読めない子が多いそうですね。
ジャーナル:
「Fountain」や「Exhibition」など難しい言葉も使ってかなり高度です。先生もしっかり訂正を入れます。
こちらはK3のもう一つのクラス。先生の話を興味深く聞いています。
何歳までに入園しておくべき?
理想的には1歳のナーサリーからが良いでしょうとのことです。
キンダー1からではすでにトドラーからの持ちあがりが多く、入れない場合があることと、英語力が追いつけない可能性があります。
それを考えると、遅くとも2歳のトドラークラスから入っておいた方がよいでしょう。(入学は4月で、各校の空き状況によります。)
帰国子女はキンダークラスから入れる可能性もありますが、空き状況次第なのと入学考査があります。
ウエイティングリストは2年待ちの学校もあるそうなので、妊娠中からリストに登録する人もいるそうですよ!
アフタースクールプログラム(日本語)
色々な課外プログラムが用意されています。こちらはすべて日本語で行われます。
日本語学習クラス
日本の小学校入学準備のためにも、日本語も大事です。国語と算数の「読み・書き・計算」を学習するクラスです。
ひらがな、カタカナ、日本語表現以外にも、マナー、しつけ、座り方、先生や友だちの呼び方を習います。
その他のコース
小学校入学試験験対策クラス、英検対策クラス、サイエンスクラス、体操クラス、知育クラスがあります。(各スクールによる)。
堺校ではサッカー、他校ではプロによる体操教室などがあるそうです。
卒園後のGrad Club
グラッドクラブは、キンダーキッズを卒園した小中高校に生を対象に、せっかく身に着けた英語力を落とさず、さらに伸ばすためのクラブです。
サタデークラス(土曜日)、アフタークラス(平日)、カンバセーションクラス、そしてGrad Chatというオンラインでのクラスがあります。
9割以上の生徒は園の卒園生だそうです。卒園生以外は入学考査があります。卒園生も6か月以上英語にブランクがあると考査あります。
「早期バイリンガル教育の最初の壁は小学校入学」という話は有名です。
小学校入学と同時に英語学習を止めてしまうと、この年齢の子どもの英語力は瞬く間に低下します。卒園後も英語力をキープし、学習レベルの英語力を着けてこそ、真のバイリンガルになります。
土曜日および平日の英語レッスン以外にも、イングリッシュキャンプ、海外体験学習旅行、スピーチコンテストなどがあるそうです。楽しそうですね。
また、卒園生がボランティアや研修生としてキンダーキッズに戻ってくる場合が多いそうです。
保護者との連絡
キンダープラスKinder+アプリは保護者専用のポータルサイトです。
お知らせや、配布資料、遠足やイベント情報、宿題などがわかります。
園児のスクールでの日常生活やアクティビティの写真や動画も掲載しています。便利ですね!(私の子どもが保育園の時は写真プリントでした!)
まとめ:いたせりつくせりのスクール
スクールを訪問させていただき、色々なことができる園児たちにびっくりしました。
私の子ども時代はもちろん、私の成人した子どもが幼児期だった頃に比べても、実は、子どもができることは大人が考える以上に多いのでは、というのが感想です。
カリキュラムがよく考えられていて、うまくいけば英語圏の小学2年生並みの英語力、特に読みと書きの力は着くと思いました。
ただ、お勉強に力を入れているため、幼稚園なのに小学校のような雰囲気です。また、もちろん日本の基準に即しているのですが、1クラスの人数が多いように感じました。良いカリキュラムでもお勉強主体が合わないお子さんもいるかもしれません。
親御さんの「これがあったらいいな」を取り入れた「いたせりつくせりのスクール」だと思いました!
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