フランス式子育て本【フランスの子どもは夜泣きをしない】は本当?ネタバレあり

マルチリンガル子育てブロガーのカエデです!

やっと話題のフランス式育児本「フランスの子どもは夜泣きをしない(原題Bringing Up Bébé)」を読んでみました。(私は英語版で)。著者のパメラ・ドラッカーマンはウォールストリートジャーナルやニューヨークタイムズにも記事を書いているジャーナリスト。パリに住み女の子と双子の男の子の子育てを始めたことで、フランス式子育てがアメリカとたいへん違うことに驚きこの本を書いたそうです。しつけや夜泣きの時の寝かしつけなど、アメリカ人のパメラには新鮮だったようです。

 

カエデ
アメリカ人もびっくり!?

私は、日本はもちろん、アメリカやフランスにも住んだ経験があり、また、アメリカと文化的に似ているカナダで子育てを経験しているので、アメリカ人のパメラの驚きがよく理解できました。

この本はフランスでの生活を思い出しながら楽しむことができました。では、私が読んで面白いと思った内容を紹介しましょう。(かなり長いです。ネタバレ注意。)

広告

しつけや寝かしつけ―独特なフランスの育児

私は20歳で初めてアメリカに住んだ時に驚いたことがたくさんありましたが、20代後半でフランスのパリに住んだ時はまさにそれ以上の衝撃で、こんな風に考える文化があるのかとたいそう驚きました。フランスはアメリカとはまるっきり違っていました!

ただ、この「フランスの子どもは夜泣きをしない」を読んで感じたのは、アメリカ人である著者から見たフランス式子育ての驚きであり、中には、日本の子育てはアメリカよりフランスに近い部分もあります。特に「食育」や「子どものしつけ」については日本とフランスのほうがアメリカより考え方が似ている気がします

 

カエデ
フランスと日本の子育ては似てる部分もあるわ

そして日本ともアメリカとも違っているのは、「フランス女性はママンになっても女を捨てない」こと!もともとアメリカ人女性はお化粧もあまりしないしおしゃれという感じはしません。日本女性も独身時代はとてもおしゃれだけど、子どもができるとそれどころではなくなりママファッションになりますよね。

ところがフランス女性はおしゃれなんです!ママンも綺麗だし、お歳を召したマダムも素敵!フランスでは既婚でも恋をする(らしい)ので、夫を取られないためには、いくつになっても妻が魅力的でいることがフランス女性にとっては使命なんです。

この本は、日本流の献身的な子育てにプレッシャーを感じる女性が、子育てのハードルを下げて人生を楽しんでもいいんじゃないか、ママがタイトジーンズにハイヒールを履いても全然大丈夫なはずと思わせてくれる、日本人ママにも参考になるフランスのエスプリが込められています。

 

カエデ
日本のママ頑張りすぎ~!

妊婦は太ってはいけない

フランスでは、産後の体重を戻しやすいように、妊婦は太ってはいけないと医師や助産師に厳命されます。 日本で私が妊娠出産した時も、どんどん増える体重を何度も注意された経験があります。糖尿病にならないためです。自分では食べてないつもりなのにどんどん体重が増えるので焦りました。

でも、アメリカやカナダでは妊婦はいくら太っても注意されません。妊娠という免罪符をもらった妊婦は好きなものをたっぷり食べて丸くなっていきます。

イギリスのキャサリン妃が、出産当日にスラリとしたばっちりメークでニコニコと民衆の前に現れ度肝を抜かれた人も多いと思います。欧州や北米は無痛分娩が主流で、体の負担が少ないせいか、当日や翌日には退院します。自然分娩が主流の日本では1週間ほど入院しますが、大きな違いですね。

 

カエデ
キャサリン妃出産当日であんなに綺麗!?

フランスでは、ほとんどの女性が結婚しても子どもを持っても仕事を続けます。フランス人と国際結婚した専業主婦の日本人妻に、「なぜ仕事をしない?」と面と向かって聞いてくるぐらい夫婦共働きが一般的です。この本には、フランス人女性はキャリアのために産後数か月で仕事に戻るとありますが、とてもキャリア志向の高い女性のように思えます。

仕事仲間に太った体を見せないためなのか、プロの手を借りながらでもフランス人女性は体重をすぐに落とすそうです。

 

カエデ
すぐに体重が元通り!

断乳は早い

フランス人ママンは産後すぐに断乳するとあります。仕事復帰するためと、授乳は母親にとって辛いというのが理由らしいのです。フランスは最高3年の育休制度が整っているので、それを棒に振ってどれくらいの女性が産後数か月で職場復帰するのかは書いていませんでした。いずれにせよ、生まれてすぐの授乳が終わればさっさとミルクに切り替えるのが主流のようです。

 

カエデ
母乳は少数派

アメリカ人のパメラは母乳は赤ちゃんに良いと信じているので、かなり長い間授乳していたようです。私は日本で出産しましたが、まだ1年の育児休暇が貰える前の世代で、キャリアのために1人目が生まれ4か月未満で職場復帰しました。職場復帰のため、まだ出ていた母乳を止めないといけなかった時は涙が出ました

 

カエデ
母乳を止める時は悲しかったわね

公園デビュー

著者のパメラはパリ移住後子どもも生まれ、アメリカでのように公園デビューをして友達を作ろうと考えますが、ここはフランス。フランス人は他人に興味がなく、友達を作るのも至って慎重です。

私のフランス語の先生が、フランス人は知り合ってから何年もかけて、「あなた」の呼び方を、丁寧な「vous(ヴゥ)」から親しい「tu(チュ)」に変えると教えてくれました。最低でも2~3年かかるそうで、それを聞いた時は頭がクラクラしました。

 

カエデ
フランス人は友達になるのに数年かかる!

パメラが保育園で毎朝会うフランス人ママンたちは、彼女の子どもの名前も彼女のことも知らないし興味がない様子。公園で子どもたちを遊ばせていても、他のママンたちに声をかけるといぶかしがられるかも、と躊躇します。ちなみに著者のパメラは白人です。

私はカナダ郊外の白人の多い街で、公園や図書館で他のママたちに声をかけて友達を作ろうとしましたが、うまくいきませんでした。ましてやフランスはカナダの田舎以上に、知らない人同士が友達になるのは難しい国です。

 

カエデ
私もカナダでなかなか友達できなかったわ

赤ちゃんでもこども部屋

フランスや北米では、赤ちゃんの時から子ども部屋に寝かせます。日本だと子どもが小さい間は親と子が川の字になって寝るのが主流らしいですが、実は、私はそれをしたことがありません。赤ちゃんが横にいると思うと気になって熟睡できないからです。赤ちゃんって結構動き回るし。

 

カエデ
わが家も親子別室派

もちろん、授乳しながら私が寝落ちすることは多々ありましたが、1人目の時は同室でベビーベッド、2人目からは姉弟共に隣室の子ども部屋に寝かせ、ドアは開け放しにして泣けば聞こえるようにしました。

北米では子ども部屋に寝かせても、赤ちゃんモニターで泣いたら聞こえるようにする家庭が多いようです。

 

カエデ
泣けば聞こえるから大丈夫!

フランス式夜泣きの寝かしつけ方

ここで本の邦題にもなっている「夜泣き」についてです。

フランスの赤ちゃんは生後4か月くらいで朝までぐっすり眠るそうです。フランスの赤ちゃんも最初はもちろん夜泣きをしますが、フランスの親は赤ちゃんに夜の寝方を教えます。夜になったらたっぷり寝るリズムを赤ちゃんに教えるのです。

アメリカも日本も、赤ちゃんが夜中に泣くごとに授乳したりおむつを替えたりしますが、フランス人は添い寝や2時間ごとの授乳やおむつ替えは、実は赤ちゃんの睡眠を妨げていると考えます

 

カエデ
すぐに抱き上げるのは赤ちゃんの睡眠の妨げに

生まれて数か月は赤ちゃんが欲しがる時にミルクをあげますが、フランスの親はだんだんと「La Pause(ラ・ポーズ=待つ)」を取り入れます。

本書に取り上げられているフランスの小児専門家が言うには、「赤ちゃんの睡眠にはリズムがあり、眠りが浅くなると、赤ちゃんは『sommeil agité(ソメイユ アジテ)』をする」そうでます。あくびをしたり、泣いたり、動いたり、伸びをしたり、目を開けたりしますが、放っておけばまた寝落ちするそうです。そこで抱き上げたりせず、リズムよく体を軽く叩いたりして様子を見ます。それが「ポーズ」です。

赤ちゃんが泣いたり動いたりしても、すぐには抱き上げず5分から10分待ってみます。それでも泣きやまず、完全に起きてしまっていたら抱き上げます。生後4か月くらいまでは10分待っても泣きやまなければちゃんと抱き上げることは、親子の信頼関係を築くには大切です。

 

カエデ
泣いてもちょっとだけ待ってみて!

もし最初の4か月を過ぎても1晩中寝なければ、涙を呑んでしばらく泣き続けさせると、たった数日で寝るようになるそうです。

私は、特にフランス流とは考えませんでしたが、生後4か月過ぎた娘をベッドに入れても寝付けず泣いたとしても、しばらく様子を見ました。するとすぐに鳴き声も止み、すやすやと1晩中寝ました。子ども2人とも、生後4~5か月を過ぎても夜泣きで困ったという記憶がありません。

 

カエデ
夜泣きが続いたらやってみて

赤ちゃんでも生活のリズムが大事

フランス人が絶大なる信頼をおく小児科医、Françoise Dolto(フランソワ・ドルト)が言うには、赤ちゃんは生まれてたった数か月でも言葉を理解するそうです。赤ちゃんが夜泣きをしたら、家族が寝ないといけないことを赤ちゃんに説明すれば赤ちゃんは理解するそうです。

本当に言葉として理解するかはわかりませんが、親が赤ちゃんの目を見ながら体を触りながら話しかけることは、親子のコミュニケーションや信頼を築くためには大事なことですね。

フランス人は赤ちゃんにも生活のリズムが大事で、そのリズムを体得させることが、子育てを楽にすると考えます。食事やミルクも規則的に、生後5か月目にはすでに1日4回、午前8時、正午、午後4時と午後8時の4回に定まるそうです。(午後8時から翌朝8時まで12時間も食べないのはちょっと間があきすぎ?とも思いますが。。。)

 

カエデ
赤ちゃんもリズムが大事

私の昔の育児日記を見てみると、娘は生後4か月を過ぎたくらいで夜の10時から翌朝6時半まで寝ていたようです。私はすでに職場復帰していたので、寝る前のミルクは夜中に起きないようにとたっぷり飲ませ、朝は仕事へ行かないといけないので6時半には起こしていたようです。

赤ちゃんに生活のリズムを覚えさせるため、昼間はしっかり日光浴をさせ、決まった時間に食事をさせ、夜になるとお風呂に入れて本を読んであげて、寝る準備に入ったことを知らせます。寝る時は電気を消して部屋を真っ暗にして赤ちゃんが眠りに入りやすいようにします。

 

カエデ
部屋は真っ暗にして安眠を

フランスの保育園(幼稚園)

パメラはフランスの保育園や幼稚園にかなり信頼をおいています。

アメリカや日本では赤ちゃんのうちから保育園に入れることに抵抗があるようですが、フランスでは生後数か月からでも受け入れるようです。

余談ですが、保育園に入れずに数年間家庭だけで保育した子どもより、保育園に入れた子どものほうが言葉が早く、使う語彙も多くなるそうです。

フランスでは、日本のように働いていないと保育園に入れないということはなく、無職でもパートタイムでも子どもを預けることはできます。ママンが自分の時間を持つことに罪悪感を感じません。しかし、保育園の空き確保争奪戦というのはどこの国も同じです。

 

カエデ
保育園争奪戦はフランスも同じ

日本で働きながら娘を産み保育園の申請をした時、働いていることが条件で、市の職員が抜き打ちで職場まで確かめに来た時は本当に驚きました。

保育園や幼稚園の先生のイメージは、フランス、アメリカ、日本でとても違っています。ある動画で観たフランスの幼稚園の先生はハイヒールと長い爪に赤いマニキュアをしていました。子どもたちに運動させる時もハイヒールです。どんな時でも女であることを忘れないフランス女性!

日本の幼稚園の先生は、昔はジャージとスニーカーが多かったように思いますが、今はエプロンとスニーカーで動きやすさ重視で優しいお母さんのような雰囲気です。カナダはフランスと日本の中間くらいで、普通の服とパンプスで、いかにも学校の先生という感じです。

 

カエデ
フランスの幼稚園の先生はハイヒール

フランスの給食はコース料理

ご存知のようにフランスはグルメの国です。フランス人も料理上手が多い印象です。昔パリでホームステイをした時、ステイ先のマダムは料理上手で、毎晩手作りのコース料理をワインやチーズも付けて出してくれました。

フランスは学校給食もコースでおいしく、子どもたちは様々な食材と味に出会います。家庭では学校給食のメニューに合わせて夕食を作るそうです。給食にたんぱく質が多ければ夕食は炭水化物と野菜を多くするなどです。忙しいければ平日の夕食は簡単にして週末は少し手間をかけます。日本も学校給食がとても美味しいですし、家庭料理も変化に富んでいますね。

 

カエデ
フランスは給食もコースで給仕されます

北米は学校給食がなく家からお弁当を持っていきます。学校の用意したランチを買うこともできますが、たいていサラミとチーズのピザやホットドッグで栄養価は無視しています。家庭での食事も、メインのお肉と簡単なサラダなど、あまり手は込んでいません。

私は夫と交代で子どもたちのランチに日本のお弁当を持たせていました。美味しいお弁当を作るだけでもたいへんなのでキャラ弁なんて無理。映画「今日も嫌がらせ弁当」を見ていて、こうやって子どもに手のかかる弁当を作るのが愛という日本の美談に疑問でした。「海苔を切り抜くだけでどれだけ時間かかるんだろう?もっと他に時間を使えばいいのに。」というのが映画を観た感想です。

 

カエデ
お弁当は素早く美味しく!

フランス流食育

フランスでは小さな子どもでも大人と同じ物を食べますし、食事を通してマナー指導や食育をします。フランスでは90%の15歳児は親と一緒に夕食を取るが、アメリカでは67%だそうです。親と一緒に食事をしないと色々なことを子どもに教えることができませんね。日本だとどうでしょうか。塾通いがあり、残業の多いお父さんが多いのでそれほど高くない気がします。

もちろんフランスの子どもも好き嫌いがありますが、アメリカのように子どもの嫌がる食べ物を諦めるのではなく、根気よく食べさせようとします。日本人の親がよくするように、「1口だけでもいいから食べてごらん。」と言います。私も子どもたちには「7回食べたら慣れてくるから、毎回1口だけでも食べなさい。」と言って育てました。

 

カエデ
「1口だけでも食べようね」は日本も同じ

これは本当で、嫌いなものでも食べ続けるうちに舌が慣れます。息子は好き嫌いの激しい子で、特にこんにゃくやシイタケが嫌いでした。しかし、7回では無理でも、大人になるころには食べられるようになり、今では納豆も食べます。

日本人の親は子どもに野菜を食べさせるために、細かく切って違う食材に混ぜたりしますが、フランス人の親は隠したりしません。野菜はそのまま出し、野菜そのものの美味しさを分からせようとします。

私のカナダ人の夫は娘が赤ちゃんの時から、茹でた人参や大根、ブロッコリーを前菜で食べさせていました。お陰で娘は好き嫌いなく育ちました。

フランスの親は子どものおやつは決まった時間に出し、夕食のじゃまにならないようにします。日本人には普通のことのように感じますが、アメリカではおやつは自由なようです。わが家は子どもがかなり大きくなるまで、おやつを勝手に食べることは禁止していました。

 

カエデ
おやつ時間は決めて少量を

カナダでは小学校高学年くらいまでは家で留守番をさせられないので、子どもたちをアフタースクールに入れていたのですが、そこでヌテラを塗ったパンがおやつとして出されていました。かなりのボリュームで、ヌテラ好きの子どもたちは2枚も食べたりして、せっかくの夕食が食べられなくなることが続きました。仕方なく、アフタースクールの先生にボリュームのあるおやつは食べさせないようにお願いしました。

フランス人ママンは女でい続ける

何度も言いますが、フランス女性はママンであっても女性であることを決して忘れず、夫婦はいつまでも恋人同士であらねばなりません。恋人でなくなったら夫婦である意味もなくなります。

恋多きフランスでは不倫は罪悪ではなく、かのミッテラン大統領が不倫のことを問われても「それが何か?」と答えたとか。

ですから、フランスでは子どもをベビーシッターに預けて夫婦のデートを楽しみます。だって恋人同士なのですから。

 

カエデ
フランスは夫婦でも恋人同士

私たち夫婦も試みました。カナダの会社のクリスマスパーティは夫婦同伴が一般的ですが、ドレスを準備して髪を整え、ベビーシッターを見つけ、お酒を飲むのでタクシーを準備して、等々。その数時間のための準備がたいへんだしベビーシッター代もばかになりません。そのうちに滅多に出かけなくなりました。

そう言えば子どもが生まれてもパパとママとは呼ばないでおこうと夫と約束しました。でも、しっかりパパやママって呼んでいましたね。

 

カエデ
子どもが小さいとデートも面倒!

フランス式子育て

フランスでは子どもは小さな大人として扱われます

フランスでは挨拶はとても大事で、子どもでも大人に対してしっかり挨拶することを教えられます。北米は日本とよく似ていて、子どもが大人に挨拶をしなくても大目に見てもらえますが、フランスではそうはいきません。Bonjour(ボンジュール=こんにちは)、Au revoir(オルヴォワ=さようなら)、Merci (メルシー=ありがとう)、S’il vous plaît(シルヴゥプレ=お願いします)はフランス4大重要挨拶で、それができない子どもは躾けができていないと見なされます。

 

カエデ
フランスでは挨拶は最重要!

フランスでは子どもが大人の生活に合わせることを教えられ、そのためには待たされることや思い通りにいかないことでも我慢するということを学ばせるようです。そうすることで、親が子育てに疲弊しないらしいのです。

レストランできちんと座る。食事が運ばれるまで大人しく待つ。出されたものを食べる。欲しいものがすぐに来なくても文句を言わない。騒がない。大人が食事を終えるまで1人遊びをして待つ、等々。

アメリカ人の親は公園に連れてきた子どもを楽しませようと一緒に遊ぶが、フランス人は子どもを公園まで連れきてもいっしょに遊ばないそうです。(どこまで本当かはわかりませんが。)子どもが砂場で遊んでいるのをタバコをふかしながら見ているだけ。ハイヒールを履いて子どもとかけっこはできないですよね。フランス人ママンは子育てが多少手抜きでも罪悪感を感じないそうです。私は老体にムチ打って子どもと鬼ごっこをしていたのでアメリカ式のようです。

 

カエデ
少々手抜きでも気にしない

さて、我慢できる子どもは将来成功する可能性が高くなります。ウォルター・ミシェルの有名なマシュマロテストがあります。マシュマロを2個もらうために15分間我慢できた子どもは、すぐに1個食べてしまった子どもより大人になってから総合的に成功しているらしいのです。長く待てるということはストレスに強いということで、他のことをして気を紛らわせるテクニックを持っているのです。

例えば、借金して利息を払っても今新しい車が欲しい人と、お金が溜まるまで新しい車は買わない人では残るお金が違ってきます。カナダはマシュマロをすぐに食べてしまう大人が多いようで、カナダ人の平均貯蓄率はとても低いと新聞で読みました。

 

カエデ
マシュマロを今食べたい人は要注意

フランスでは、親は子どもに対してできることとできないことの境界線「cadre(カドル=枠)」を作り、その枠の外に出ることは許さないが、その中では子どもは自由にさせるそうです。例えば、時間が来たら子どもは寝室に入るけれど、その中ではある程度の時間までは自由に過ごさせる等です。

アメリカやカナダの親は子どもに対して境界線が曖昧で強く「ノー」と言いません。よって、北米の子どもは絶えずもっと欲しがります。北米では子どもが欲しがる物はすぐに買い与える傾向があるように私も思います。物欲を子どもの時から植え付けているように私は感じてしまいます。フランス人はよくケチだと言われますが、どんな物でも、たとえそれが安い物であろうと、じっくり吟味して納得しないと買いません。多分それも小さい頃からの育てられ方の違いかもしれません。

 

カエデ
北米の親は子どもに甘い印象

バイリンガル子育て

アメリカ人のパメラは子どもたちをもちろん英仏語のバイリンガルに育てようとします。(夫はイギリス人。)私は、カナダで子どもたちを日英語のバイリンガルはもちろん、そこにフランス語も加えてトライリンガルに育てました

ただ、私がパメラを羨ましいと思うのは、彼女の母国語が世界共通語の英語だということです。パメラの子どもたちが英仏語のバイリンガルということで、他のフランス人の親も羨ましがります。私が子どもたちに教えたカナダでの日本語よりフランスでの英語はずっと需要も高く、子どももそれを感じ取り英語を積極的に習おうとします。また、フランス語と英語は似ているので習得も簡単です。本当に羨ましい!

 

カエデ
フランスでの英語教育のほうが絶対楽!

パメラは、娘が保育園で友だちから覚えた下品なフランス語がどの程度悪いのか分かりません。夫もイギリス人でフランス語はそれほど流暢ではありません。娘が自分も理解していないフランス人に育っていくのです。

パメラはフランス語絵本の読み聞かせもしますが、アメリカとの文化の違いを感じます。アメリカの絵本は困難を乗り越える努力を称えますが、フランスの絵本には、頑張っても解決しないこともある、となかなかシュールです。幼児の絵本にヌードやロマンスもあるそうです。

 

カエデ
幼児絵本にヌードも!?

パメラはアメリカとフランス両方の文化を子どもに伝えたいと思いますが、料理がたいへんなのでアメリカのサンクスギビングを祝うのは止めたようです。また、パメラはユダヤ人でもあるので、ユダヤの新年ハヌーカのお祝いをすると、娘は自分はユダヤ人ではないと言います。移住者の子どもにとっては今住んでいる国の文化のほうが大事なのです。私も日本とカナダ両方の文化を子どもたちに見せましたが、毎月何かしらイベントがあってとてもたいへんでした。

また、フランス人は子どもが成長するとアメリカ人以上に自由を与えます。ティーンエイジャーでもセックスすることを親が許すそうです。カナダは移民が多いので、エスニックによって子どもに与える自由度が大きく違ってきます。私はティーンエイジャーのセックスは歓迎しませんが、結婚まで許さないというほど保守でもありません。

 

カエデ
ティーンになると自由度が大きいフランス

子どもには厳しいフランス

フランス人は自分を厳しい親だと認めているそうです。子どもに嫌われることを恐れず躾け、ノーをはっきり言います。一方、カナダを含む北米の親は子どもに嫌われることを恐れているような気がします。物分かりが良いノーを言わない親が多のです。

パメラは北米文化では子どもがプリンセスやキングだと言っています。しかし、甘やかされた子どもは大人になってからが不幸です。私のカナダ人の甥は母親に甘やかされ、欲しい物は買い与えられ、勉強もせず、女の子にしか興味のない男性に育ちました。成人した彼は学歴もなくスーパーの店員の仕事を転々としています。

 

カエデ
叱らない育児は失敗します

私も、躾やノーの境界線を設けることに関しては、自分はアメリカよりフランス寄りだと思います。自分でも厳しいとは思いますが、それ以外は緩めるところはしっかり緩めるようにしています。厳しいだけでは子どもはうまく育ちません。

フランスでは67%の親は子どもを叩くそうです。その中で、まれに叩くは46%なので20%の親はよく叩くということでしょうか。人前で子どもを叩いたら警察が来るカナダとは大きな違いです。

また、パメラが驚いたのは、フランスでは4歳児から8日間の親なしスクールトリップがあり、親が何の心配もせずに子どもを人の手に委ね、早々に子どもの自立を促します。そして、パメラの娘が幼稚園で他の子どもに噛まれた時に何の連絡もないことに憤りを感じていましたが、フランスではある程度の子どものケガは気にしないようです。大きなケガをしないように小さいケガをさせておくという考えのようです。これも北米とは大きく違い、私の子どもたちが小学生の時は、小さなケガさえも恐れてボール遊びが禁止でした!

 

カエデ
子どもの自立を促すフランス

パメラは、フランスの子どもはウィットのきいた面白いことを早く話さないといけないと言います。子どもでもトロトロ話すと大人が待ちきれなくて話題が次に飛ぶそうです。そこを読んで何故フランス人が早口なのか理解しました議論し出したら早すぎて全然聞き取れません。フランスに少し住んでいた時、もちろん私のフランス語はつたないのですが、それにしても彼らはアメリカ人以上に早口で、私がアメリカに初めて行った時の英語より聞き取れないんです。

そして、フランスの大人は子どもをあまり褒めないそうで、先生は厳しく良い点をくれず、自信を無くす子どもが多いそうです。フランスはアメリカ以上に(もちろん日本なんて比べものにならないくらい)早く子どもに自立を促す文化のようです。私は大人になれば何十年も大人でいられるので、短い子ども時代はゆっくり子どもであることを、親も子どもも楽しめばよいという考えなので、これはフランスでは受け入れられないことかもしれません。

 

カエデ
フランスは子どもに厳しい?

まとめ

本の書評には、著者のパメラやその周りの人たちのいる階級がフランスでは中の上レベルなので子どものお行儀が良いのではないか、フランスの労働者階級だと子どもの育て方は違うので、書かれていることは偏った見方だとありました。実際、私もフランスに住んだ時にフランスの子どもが特に行儀が良いと感じたことはありません。まあ、独身だったので子どもとはほぼ接点はありませんでしたが。

 

カエデ
フランスは階級社会

フランス女性は我儘だし、店員はすぐにキレるし、フランス人が我慢強いというパメラの意見とも程遠い気がします。子育てのハードルを下げているのも結局は親が自分を優先したいからなんじゃないかとも斜めに見たりもできます。

ただ、子育てはどこの国でも良いところと悪いところがあるのが自然で、見習えるところは見習ったらよいのではないでしょうか。特に夜泣きに困っていたり躾に自信がない場合はフランスの自信満々な子育てを取り入れたり、時には手を抜いたり、フランス人ママンのように自分の女性の部分を意識してみるのも決して悪いことではないと思います。

ポチっとよろしく!☟
にほんブログ村 子育てブログ バイリンガル育児へ
にほんブログ村

広告

クリックお願いします!