英語ネイティブがレアジョブスピーキングテスト「PROGOS」を受けたら意外な結果だった!?

レアジョブPROGOSネイティブアイキャッチ

レアジョブの英語スピーキングテストPROGOS(プロゴス)をネイティブスピーカーが受けたら意外な結果が出ました。

 

オンライン英会話スクール大手レアジョブが、子会社が開発したPROGOS無料アプリをリリースしました(2022年1月)。英語ネイティブスピーカーが受けたらどんな結果になるのか、カナダ人夫に受けてもらいました。(PROGOSはレアジョブ有料会員なら「マイページ」から無料で受けられます。夫には無料期間の時に受けてもらいました。)

夫はカナダの一流大学を出て企業で働いています。もちろん毎日英語で仕事しています。

 

感想は、ネイティブが受けても難しいです。と言うか、高レベルになると、よりAIのルールに即した回答が必要になるようです。

英語を1から学習して、日本で有名外資系企業、カナダで大手企業で働いてきたカエデが、レアジョブの英語スピーキングテストPROGOSとはどんなテストか、その効果や、受ける時の注意点等を解説しますね。

 

カエデ
PROGOSビジネススピーキングテストは難しかったです

 

この記事を読んでわかること☟

  • PROGOSとはどんなテスト?
  • テスト結果と指標の説明。
  • ネイティブが受けると結果は?
  • PROGOSを受ける時の詳細な注意点。
  • レアジョブ無料体験について。

 

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目次

PROGOS(プロゴス)とは

プロゴスLP

 

 

PROGOSの概要

レアジョブスピーキングテストpowered by PROGOS(プロゴス)は2020年に開発されました。実践的なビジネスシーンを想定した内容で、AIを使い自動で英語スピーキング力を測る試験です。

PROGOSとは

受験時間は20分。測定結果はたったの2~3分で返却されます。これまでTOEICや英検の試験会場へ行かないと測れなかったスピーキング力を、手軽に、安価に、どこにいてもネットワーク環境があれば即座に測れる試験がPROGOSです。

試験は世界標準の指標「CEFR」に準拠しています。*CEFR(セファール)は、Common European Framework of Reference for Languages (ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、世界的に広く活用されている「言語の評価指標」です。

 

PROGOSの特徴(レアジョブHPより転載)

プロゴス特徴

 

カエデ
世界的指標のCEFRに準拠

 

試験結果には、効果的な英語学習アドバイスも記されます。

レアジョブ有料会員が受けた場合は、マイページの試験結果に「おすすめレッスン教材」が表示されます

プロゴスのフィードバック

(レアジョブHPより転載)

 

カエデ
レアジョブはビジネス英会話に力を入れてますね!

 

PROGOSは、レアジョブ会員だけでなく、企業の英語研修や採用人事にも使われています。日本だけでなく、志願者の英語力を判定することが必要な海外にも展開中。

PROGOSアプリが世界規模でリリース

2022年1月にスマホアプリがリリースされました。現在、日本で一番受けられている英語スピーキングテストです。

レアジョブは、いずれはTOEICやIELTSのような世界基準の試験となることを目標にしています。

レアジョブ会員なら、ビジネスコース、中学・高校生コース会員は毎月2回まで無料、日常英会話コース会員は毎月1回まで無料で受験できます。

無料アプリダウンロードはこちら☞ PROGOSアプリダウンロードサイトへ

 

カエデ
ネイティブの夫にも受けてもらいました。

 

テストの構成

試験は下記のように5つのパートからできています。各パートについての注意点は後でお教えしますね。

(表はスライドします)

パート Part 1
インタビュー
Part 2
音読
Part 3
プレゼンテーション
Part 4
グラフ・図を用いたプレゼンテーション
Part 5
ロールプレイ
設問構成
設問数  10問
準備時間 なし
回答時間 各20秒
設問数  8問
準備時間 なし
回答時間 各10秒
設問数  1問
準備時間 40秒
回答時間 60秒
設問数  1問
準備時間 40秒
回答時間 60秒
設問数  1問
準備時間 40秒
回答時間 各回答30秒
設問内容 短い質問に各問20秒以内で回答 表示される文章を読み上げる 与えられたトピックについて提示された条件を満たして回答 図や表の表す内容を説明 音声と受験者で会話をするように数往復のやりとり
評価ポイント 回答の的確さと質全般を評価する 回答の的確さと質全般を評価する 長めの説明をどのように行うかを評価する 事実提示説明の質をグラフや図の説明を通して評価する やりとりの発生する場での発話を評価する

 

受験時の注意点

受験の前に受け方を理解しておくと戸惑わずにすみます。ビデオはこちら☟

 

受験時の注意点

〇無音回答は評価されないので、自分の知っている単語や表現を使いとにかく話しましょう。

〇理論構成を意識して、主張→根拠→具体例の順番で話す。(これが難しい!)

〇発音やイントネーションに注意しながら、淀みなく聞き取りやすい話し方を目指す。

〇実際の会話を想定して自然に話す。

 

ネイティブが受けたら意外な結果が!

さて、タイトルにあるように、夫と受けたPROGOSスピーキングテストの結果がどうだったかと言いますと、

なんと!夫と私の結果がまったく同じでした。そして、夫はネイティブ並みの評価ではありませんでした!

 

カエデ
ネイティブがネイティブ並みではないという結果に!

 

総合評価

PROGOSの総合評価は、トップが「B2 High and above」でCEFRのB2High~C以上のレベルですが、ネイティブの夫と私はその下の「B2」でした。

 

プロゴス全体評価

 

総合評価はB2で、「自分が興味ある話題に関して、準備をすれば詳細なプレゼンテーションができます。十分な範囲の単語や表現を使い、自分が興味のある話題に関して議論ができます。」という評価でした。

 

PROGOSのB2はCEFRのB2、レアジョブレベルの8ですね。

プロゴスCEFR対比表

(レアジョブHPより転載)

 

試験では、夫は会社のオンライン会議で話すような口調で落ち着いて話していました。カエデは、60秒以内に論理的に話すということに慣れていないため、けっこう焦りました。

 

カエデ
決められた時間内に論理的に話すって難しいです。

 

評価項目

細分化された指標はCEFRに沿って6つの評価項目で示されます。夫も私も各指標の評価もまったく同じでした。

 

CEFRが定義する6つの指標(レアジョブHPから転載)

プロゴス指標

 

海外在住のカエデがダウンロードしたアプリは評価も英語でしたが、日本在住の人の結果は日本語で表示されます。各指標のフィードバックやアドバイスは、同じ評価レベルなら同一文です。

Range(表現の幅)

Range(表現の幅)は夫も私も「B2 and above」で最高レベルでした。

プロゴス表現の幅

「自分自身の興味がある領域では、ほとんどの一般的な話題について、明確で細部に渡る描写をしつつ、重要な論点とその根拠をメリハリをつけて話すことができます。それを叶えるだけの充分な言語表現を適切な言葉の組み合わせを含め使うことができます。」

 

学習アドバイス

「能動態で話すより受動態で話すほうが良い」と書いてありました。これはビジネス英語の鉄則で、「誰がどうした」と直接的に言うより婉曲して言った方がプロフェッショナルに聞こえます。ニュース等では受動態はよく使われますね。例文:It is believed the practice is unsustainable.

 

Accuracy(正確さ)

Accuracy(正確さ)はなんとBでもないA2でした。

プロゴス正確さ

「いくつかの簡単な文章パターンや構文を正しく使えるものの、動詞の時制や主語と述語を一致させられないなどの初歩的なミスをしています。」

主語と動詞を一致させられないというのは、時制や三人称のSのことのようです。

書く時はGlammaryなどを使って気をつけるのに、話す時はおざなりになる時が結構ありますねえ。(夫もそうなんでしょうか?)

 

学習アドバイス

「after」「 while」「 then」などの前置詞を正しく使えるようにするとあります。前置詞を正しく使っていなかったのでしょうかね。

 

Fluency(流暢さ)

Fluency(流暢さ)はさすがに最高レベルでした。カエデも、20年以上カナダで仕事をしているので、英語で止まらずに話し続けることはできます。

プロゴス流暢さ

「話が長く複雑に進展したとしても、自然でスムーズに話すことが、まだ適切な表現や話し方をすぐに見つけられないときもあります。」

 

学習アドバイス

「ネガティブな意見を言う前に、”hmm…(ふーむ)”を使いポジティブに聞こえるように」とあります。例文:Hmm… It  is interesting(ふーむ、それは面白い。)☞ 60秒間しかないのでそこまで気が回りませんでした。

 

Interaction(やりとり)

ちょっと分かりずらいですが、「Interaction」とは「自分が意図する方向に主張を持っていく」ということのようです。B1でした。主張や議論の裏付けや理由付けがやや弱かったようです。

プロゴスやりとり

「身近な話題や興味分野、日常の出来事(家族、趣味、仕事、旅行、時事など)についての情報交換や自分の言いたいことを表現するために、簡単な言葉であれば幅広く使いこなすことができます。」

 

学習アドバイス

「自分の主張を裏付ける説明が必要」ということです。これはまさしくその通りですね!

 

Coherence(一貫性)

「Coherence」とは「終始1つのまとまった流れになっているか」ということのようです。これもB1でした。

プロゴス一貫性

「点在する考えを一列の線となって伝わるようにつなげることができます。」

 

学習アドバイス

「after that、 then、finally等の接続詞を使って一貫性を説明するように」とありますが、「文の繋ぎ言葉をうまく使いましょう」ということだと思います。

 

Phonology(音韻)

これは発音やイントネーションのことです。これは夫も私も最高評価でした。夫は当たり前ですが、カエデも発音が綺麗だと言われているようで嬉しいです。

プロゴス音韻

「概ね適切なイントネーションで、適切に強調しながらはっきりと発音しきることができます。母語らしさによる訛りがある場合もありますが、誤解を生じるほどの影響はありません。」

 

学習アドバイス

「TED TalkやBBCを聞くと良い」とあります。聞くだけでなくシャドーイングすると効果的ですよ。

 

カエデ
何十年と英語で仕事をしてきても改善点はたくさん

 

各パートの感想と注意点

PROGOSは、よくできた試験でAIはめざましく進化していると感じました。

そして、カエデは、聞き取りや問題の内容は全部理解できたのですが、短時間で論理的に回答の文章を構成するのが難しいように感じました。

 

よくわからなかった点
話し始めた文章を時間切れになるまでに完了しないといけないのか、文の途中で切れてもいいのかの判断が難しいです。途中で切れてはいけないと思うと、60秒間で話し終わるようにする時間配分が一番難しく感じました。これは対面試験ならあまり気にならなかった点です。

 

AIのルールに即する

とにかく「PROGOSのAIが判定するルールに即した回答をしないと点数が上がらない」ようです。カエデが考える評価を上げる方法を下の各パートで説明しますね。

 

Part1:インタビュー(10問)

個人的なことや仕事について聞かれます。

  • 設問数  10問
  • 準備時間 なし
  • 回答時間 各20秒

これは楽でした。経験したことを思い出しながら、聞かれたことに対して簡単に答えれば良いからです。

 

カエデおすすめの練習方法

身近なことや仕事のことを英語で簡潔に説明できるように練習しましょう。

 

Part 2 音読

短い文章を音読します。

  • 設問数  8問
  • 準備時間 なし
  • 回答時間 各10秒

これがカエデには一番得点しやすかったです。はっきり発音するほうが良いようです。

 

カエデおすすめの練習方法

映画やドラマの好きなフレーズを何度も聴いてシャドーイングを繰り返す練習をしましょう。単語のどこにアクセント(強弱)を置くか、また、文章のイントネーション(抑揚)の付け方の練習が必要です。

 

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Part 3 プレゼンテーション

ビジネスについての質問です。

  • 設問数  1問
  • 準備時間 40秒
  • 回答時間 60秒

この問題が一番難しく感じました。主張→根拠→具体例と理論的な構成と、提示された3つの条件を回答に含む必要があり、高度な運用力が必要になります。経験したことを話す場合でも難しいです。

 

カエデおすすめの練習方法

今までの「仕事で経験したトラブルを思い出し、どう解決したか、なぜその解決策が良かったのか」を主張→根拠→具体例の構成で説明できるように練習しましょう。

 

Part 4 グラフ・図を用いたプレゼンテーション

グラフや図について説明します。

  • 設問数  1問
  • 準備時間 40秒
  • 回答時間 60秒

カエデの問題は簡単なグラフでした。どこまで詳細に話せば良いのかを考えているうちに、あっという間に時間がたってしまいました。ビデオのサンプル回答では、難しい表現を使っているわけではないので参考にするとよいでしょう。

 

カエデおすすめの練習方法

自分がプレゼンテーションをしている場面を想定し、実際に仕事で使っているグラフや図を英語で説明できるように練習しましょう。

 

Part 5 ロールプレイ

ロールプレイで会話する問題です。質問は1つではありません。

  • 設問数  1問
  • 準備時間 40秒
  • 回答時間 各回答30秒

これは少々戸惑いました。画面には、あるトピックについての状況設定と、回答に何を含めないといけないのか書いてあるのですが、質問が複数あることを忘れ、1つの回答に全部を詰め込まないといけないと思ってしまいました。練習することでコツが掴めると思います。

 

カエデおすすめの練習方法

レアジョブの会話テキストを、立場を変えてスムーズに口から出るまで練習しましょう。

 

PROGOSのメリットとデメリット

PROGOSを受けて感じたメリットとデメリットについて、下記のように考えられます。

 

メリット

安価で受けられる:レアジョブ有料会員なら無料です。今後一般に普及していっても、従来のスピーキングテストに比べて安く受けられるでしょう。

気軽に受けられる:必要なのは20分間だけなのでゲーム感覚でできます。

どこでも受けられる:試験会場に行かなくても、インターネット環境があればどこでも気軽に受けられます。

採点者によるバラツキがない:従来の対面式(または録音式)テスト形式のような採点者によるバラツキがなくなります。

スピーキング力向上のモチベーションになる:次のテストでは上の評価が欲しいという気持ちが、日ごろから正しい文法や表現、発音で話したり練習したりする動機付けになります。

 

デメリット

話す内容より時間配分に気を取られやすい:例えば60秒きっちりで切れるため、それが気になり、特にPart3では理由まで話せませんでした。

AIのルールが優先される:AIがどこまで許容範囲があるのか分からず、特に高レベルになるほど、自分の話し方の癖や使う表現をAIのルールに合わせないと高評価は取れないようです。

内容が学生向きではない:ビジネス特化なので、社会経験がないと回答が難しいかもしれません。

大事な一発勝負の試験だと不安:今後AIスピーキングテストが、入試や就職試験などの大事な一発勝負の試験で採用される場合、上記のように、人間相手の対面または録音式と違い、AIの許容範囲がわからないため不安があります。

 

カエデ
AIのルールに慣れるため何回か練習が必要です。

 

感想:AIのルールを練習する必要がある

レアジョブスピーキングテストPROGOSを受けた感想と今後の展望をまとめてみます。

 

ネイティブにも有効な試験

PROGOSスピーキングテストを受けた感想を夫に聞いてみました。1回しか受けていないので夫も少し戸惑ったようですが、「良い試験だと思う。ネイティブスピーカーにも使える」ということでした。

ネイティブスピーカーでも、皆が話すのが得意でプレゼンテーション力があるとは限りません。そんな人にも、AIを使ったテストで練習することは、プレゼンテーション力や自信の向上につながるでしょう。

 

今後AIスピーキングテストは主流になっていく

これからの英語教育が、スピーキング力も重視という流れになっていることはすでにご存知だと思います。

また、英検がAI自動採点方式の導入を発表したように、入試や資格試験などで、今後AIによるスピーキングテストの採用は一般化していくでしょう。

ということは、自分の話し方をAIのルールに合わせていく練習が必要になります。これは避けられないトレンドだと思います。

言い換えれば、「自分の発話する英語を正しいものに近づけていくこと」に他なりません。

 

カエデ
英語スピーキング力を着けることが今後ますます主流になります。

 

レアジョブとは

 

正しいスピーキング力を身に着けるには、発話する機会を増やし、自分の英語の間違いを直してもらう必要があります。

 

オンライン英会話のレアジョブなら毎日レッスンしても7,980円(税込)です(初月50%オフ・その他キャンペーンあり)。毎日25分レッスンすると格段にスピーキング力が着きますよ。

日常会話コース
回数 料金
月8回 4,980円/月(最安値)
毎日25分(25分x1回) 7,980円/月(一番人気)
毎日50分(25分x2回) 12,980円/月
毎日100分(25分x4回) 21,480円/月

 

ビジネス英会話コース
回数 料金
毎日25分(25分x1回) 12,980円/月

カエデの経験や英語学習理論から、週に1回まとめて英語学習するよりも、毎日すこしずつやるほうが効果は格段に上です。

 

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まとめ

これからはあらゆる場面でAIが判定するスピーキングテストが主流になっていくでしょうね。

英語スピーキング力を上げる工夫が必要な時代はもう来ています

 

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